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新しくなる精子と老化する卵子

日本の不妊治療の割合は、増加傾向の一途を辿っています


日本産婦人科学会 ARTブックより


2022年4月~不妊治療が保険適応になりお金の負担が軽減したことも、不妊治療の件数を増やすことを後押ししているかもしれません。そもそも日本は世界でも有数の不妊治療大国。

世界で一番 不妊治療で子どもが生まれまい国

日本は不妊治療件数は多いが、それでも子どもがなかなか産まれない。その背景には治療している年齢層が高いという原因があります。もう1つ。妊娠についての知識不足も指摘されています…

気になる方はこちらも読んでみてください↓


この記事では、不妊治療ナースが妊娠に関する知識をお届けしたくて
卵子と精子についての知識を綴ります…✍️


卵管が通ってないと妊娠しない


卵子と精子は卵管のなかで出会います
女性の身体にある子宮
その子宮から、右と左に卵管が伸びています

その卵管のなかで卵子と精子が出会い受精します



つまり…
妊娠するためには卵管が通っていることは必須になるのです
(体外受精をする場合は卵管が通っていなくても問題ありません)


卵管のほかに大切な要素があります
それが卵子と精子の質


新しくなる精子

精子は毎日造り変えられていきます

精子はどんどん造りかえることが出来るし
女性でいう閉経がないので
妊娠を望んだときに年齢の影響を受けにくいのです

造られた精子は72日で総入れ替えが起こるとされています


それでも年齢を重ねた場合、妊娠力は下がるとされています
原因は年齢を重ねることで
精液量や精子の運動率が低下することが分かっているから


30歳代と比較した場合の50歳代の精子の変化

  • 精液量   3~22%減少

  • 精子運動率 3~37%減少

  • 正常形態率 4~18%低下



年齢を重ねると精子の状態は低下しますが
希望がもてるのは
造り変えることができること
高度な不妊治療を受ける場合は元気な精子が1匹でもいれば妊娠できること


勘違いして欲しくないのは
生活習慣を改善しないと
作り替えられた精子の質は上がらないということ

精子の質を改善したいと思っている方はこちたをどうぞ↓



老化する卵子

造り変えることが出来る精子に対して
卵子は作り替えることができません

これが何を意味するかというと
卵子は年齢の影響を受けるということ

つまり卵子は老化し続けるということです

女性は赤ちゃんのときから卵巣に卵子が造られ始めます。
その卵子をもって誕生するのですが、産まれてきたときから卵子の老化は始まります。そして卵子の数も減り始めます。

女性はもって産まれた卵子で妊娠を目指さないといけないので
妊娠できる期間に限りがあるのです

造り変えられる精子と老化していく卵子

不公平な気がしますが
この身体の仕組みは女性を守るためにあります

女性はその身体で
妊娠して、10ヶ月子宮で育て、出産する役割があります

これに耐えられる年齢の期間しか妊娠しないように
卵子は老化するし、数を減らしていくのです


卵子の老化減少が進むというのは女性はみんな同じ条件

ただ…
生活習慣が悪いと卵子の老化や減少速度を加速してしまうことになります


大切なのは知っておくこと
卵子は老化し減少していくこと
生活習慣でそれを悪化させること


周りに”将来ママになりたい”女の子がいる
今じゃないけどいつか子育てをしたいという
大切な女性がいるかたは知っていることが最大のサポートになります


妊娠には最低限
卵子精子
出会いの場所である卵管が必要になるわけです

ほかにも身体のなかでは
着床や着床後の成長など…
たくさんの複雑な要素が絡んで妊娠・出産に至ります

がそこまで書き出すと終わりが見えないので
続きはまた別の記事で綴ります✍️


ここまでお読みいただき
ありがとうございました😊

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