にんと
風景画などの作品集。
音源制作や活動記録などを書いてます。
窓越しに流れる景色を呆然と眺めながらもう随分ガタゴトとバスに揺られている。もう自分以外の乗客もいなくなってしまった。降りるバス停を乗り過ごしてからどれぐらい経ったか覚えてもいない。バス停に着いた時、下車しようと席を立ったのに何故かそのまま立ち尽くしてしまい、降りなければと思えば思う程身体は動かなかった。発車を告げるアナウンスの後、閉まるドアを見つめながら直ぐに後悔や罪悪感に苛まれたけれど、何処かホッとするような不思議な安堵を感じたのだけは覚えている。それはまるで息苦しい疲労感