つたなくとも_つたわるもの_

つたなくとも、つたわるもの。

今日、ゆりゆり、ゆりちゃんこと奥さんのインスタライブにお邪魔した。

その最後に、ぼくは『永遠』というKANさん(『愛は勝つ』のあのKANさんだ)の曲をピアノで弾いた。

昨日思いついて、ちょっと練習して、まだコードも覚束なかったけれど、どうしても彼女に聴いてほしかった。

演奏は、ぼろぼろだった。
でも、ゆりちゃんの目には光るものがあって、配信が終わると、わっと泣いた。ぼく自身も弾きながら、何度か感極まった。

ぼくが㐧二音楽室の仕事で、特に『あなたのうた』で扱っているのは、こういう種類のものだと思う。

どんなに拙くても、伝えたいもの。
どんなに拙くても、伝わっていくもの。

技術なんてどうでもいいと言いたいわけじゃない。

ぼくは毎日のようにピアノを練習しているし、ボイトレもしている。
歌だって、ギターだって、作曲だって、もっともっとうまくなりたい。

でも、技術がなくても、伝わるものは伝わる。
そして、どちらか選べと言われたら、伝わることの方が大事だと思っている。

ぼくの表現が 大げさすぎても
君は気にせずに 歩いててください

たとえば ぼくの存在が
君の重荷になるなら
その荷物も ぼくがもちます

すぐれた音楽家の言葉は、ふだん以上の想いをのせてくれる。

この曲を奥さんの前で演奏できてよかったな、と思ったし、これがぼくが音楽をやる意味かもしれないとも思った。

めいっぱいの気持ちを伝えたい。

そのための言葉を、人はいつだって探していて、たまたま、ぼくには音楽がやりやすいのだと思う。

ああ 愛しき君よ もう泣かないで
いつも隣に 永遠に ぼくはいるから

こんなこと、さすがのぼくでも、ふだんはちょっと言えない。

でも、言いたい気持ちは、いつだってあるんだよね。

記事を読んでくださって、ありがとうございます。 いただいたサポートは、ミルクやおむつなど、赤ちゃんの子育てに使わせていただきます。 気に入っていただけたら、❤️マークも押していただけたら、とっても励みになります。コメント、引用も大歓迎です :-)