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今年のまとめ

 今年も暮れます。早いですね。あっという間の1年でした。

 今年は、絵本が商業出版されるという記念すべき年でした。『いぬとふるさと』が発売されたのは2月だったので、もう遥か遠くに感じます。学校図書館協議会の選定図書に選んでいただき、全国の多くの図書館で読めるようになっています。富岡の移動図書館に僕の絵本が置かれているのも嬉しく思います。朝日新聞さんからの取材も受け、とても刺激になりました。

 絵本を出したことで、ネットでは誹謗中傷もありましたが、実名で批判(中傷)してきた人は一人だけです。そんなもんです。

 4月にはもやい展がありました。8日間会場に張り付き、金沢でのそれを大幅に上回る4300人以上のお客さんに見ていただきました。期間中、金沢の時よりも人見知りが進んだ僕は、不特定多数に向けた朗読が出来るようになった代わりに、個別にお客さんと話をすることがほとんど出来ませんでした。悔しい限りで、本当に残念に思っています。しかし、新たなもやい族との出会いもあり、そこはとても嬉しかったです。また、あがた森魚さんと安藤栄作さんとのセッションはとても刺激的でした。

 5月は、マドモアゼル・シネマさんのダンス公演と僕の絵本が融合するという刺激的な試みもありました。こういった公演は見るのも聞くのも初めてでしたが、自分の絵本がこのような形で発展していくことに、大きな喜びと感謝でいっぱいでした。もやい展スピンオフ的な、素晴らしい体験でした。

 その後、もやい展の縁で「まつろわぬ民2021」のフライヤーを制作することになりました。諸々トラブルもありましたが、舞台に関わる仕事をしたのは初めてで、本当にやってよかったと思っています。白崎映美さんや反町鬼郎さんはじめ、演者の方々と知り合うことが出来たのもよかったと思います。

 5月のIKEの会、6月のえ〜ほん展は、作品としては不本意な出来でした。コロナ禍でもありお客さんの入りも微妙でしたが、それぞれ1週間、仲間達といろいろ話せたのはよかったと思います。

 7月〜9月は、新型コロナウイルスデルタ株の蔓延もあり、とても鬱な3ヶ月間でした。「まつろわぬ民2021」を見に行った以外、おそらく繁華街には一度も行かなかったと思います。人混みを避けていたわけではなく、僕のメンタルが負けそうでした。

 10月は展示のために広島遠征。2019年以来の広島でした。誘っていただいた絵本作家の廣川沙映子さんには本当に感謝しています。展示期間中は初日の午前中しか会場にいられず、お客さんの反応がほとんどわからなかったのが心残りですが、こういった機会が今後もあればと思っています。

 福島へは、2月、5月、10月と3回取材に行きました。60km弱歩いたうち、その多くがいずれも高線量であったため、これまでで一番多い、積算で30μSvほど浴びたことになります。年間1mSvよりは遥かに小さい値なので「直ちに健康に害はない」数字ですが、段々と奥さんの僕を見る目が怖くなってきましたw でも僕は続けていきます。本当は2020年のように年5回は行きたいと思っていますが、お金のこともあるのでなかなかそうはいかないところが残念です。

 こまちさんの体調不良は本当に肝を冷やしましたが、癌ではなかったので、本当によかったです。完治はしていませんが(そもそも完治できるかわからない)、元気に過ごしているので、それが一番だと思います。

 絵本の次回作の目処は全く立ってないのですが、3月の個展に向け、年明け早々には福島に足を運び、描き続けていこうと思います。

 お世話になった皆さま、ありがとうございました。来年もよろしくお願いします。

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