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【映画感想】25年前の名作が蘇った。今にも通用する作品に感動を覚える。

■鑑賞日

令和5年2月19日

■映画名

タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスター

■概要

まず、もう25年も経ったのかと思いました。25年前はまだ大学生で、映画館に行くこともほとんどない時代です。当時は、DVDで観ることしかできなかった作品を映画館で観れるとは。こんな機会は滅多にないと思い、鑑賞してきました。
タイタニックは、簡単に言えば「悲劇がまっている豪華客船の中で、身分に差がある男女の悲恋を描いた」という内容です。単純にまとめると何てことないシナリオです。しかし、これをジェームズ・キャメロン監督は一つの超弩級エンターテインメント作品にしてしまいました。(もちろん、同監督の作品は好みが別れるところです。個人的には好きです。)映画はシナリオや役者、お金のかけ方だけではなく、監督も良くないといい作品にはなれないというのを証明していると思います。25年も前の作品とは思えない、極上のエンターテインメント作品でした。
というわけで、徒然なるままに行ってまいりましょう!

■徒然なるままに

◎3D眼鏡について言いたい

眼鏡愛用者のことを考えて欲しいといつも思います。そして、疲れた。思った以上に披露しました。元々長い作品なので、目が異様に疲れたようです。確かに3Dで新鮮な体験は出来たけど・・・本当に3Dにする必要はあったのだろうか??

◎ほとんど覚えてなかったけど

物語は、奇跡的に生き残ったヒロインの思い出話として進んでいきます。こんなに思い出話のシーンって多かったっけ?と感じました。特に、途中で一度現代に戻るシーンのタイミングは秀逸なのですけども・・・覚えてなかった。物語にのめりこんでいる視聴者に、「この話は生存者の語りから始まっている」ということを思い出させ、あくまで、ヒロインの視点で描かれている物語ということを再認識させているのかもしれません。

◎豪華客船に乗りたくなる

豪華客船の内装等の再現度や雰囲気の出し方に凝りまくっており、実際の空気管を感じ取れるような演出しています。これこそ、多くの資金をつぎ込んだ映画の妙でしょう。実際に、ほとんど同サイズの船を実際に作って撮影しただけのことはあります。今の精巧なCG技術でも、この臨場感は再現できないのではないかと思いました。このリアリティこそ、大きな感動を与える要因として、この作品を際立たせているのでしょう。

◎主要キャラ以外も注目

最後まで演奏を続ける楽団、ベッドの上で抱き合いながら死を待つ老夫婦、船と命運を共にする船長、ふがいない自分の攻める設計士、恐怖しながらも紳士であろうとする老紳士、自分だけ生き残ろうとする社長やヒロインの元フィアンセ。様々な人間の生き様を描いています。
ただ、描かれている時間は短いため、おまけみたいになってしまっています。少々残念ではありますけども、この作品のコンセプトであろう「主人公とヒロインの悲恋と豪華客船の沈没」という大前提を考えると仕方ないのかもしれません。

◎限界状態の人間に思いをはせる

自らの死が目前に迫ってきたときの人間の脆さを淡々と、悲しく、冷静に描いています。自分が同様の体験をしたらどうするのか。深く考えてしまいます。個人的にとても印象深かったのは、閉じ込められている主人公たちを助けようとするも、最後は見放してしまう船員です。誰しも、他人のために何かをしてあげたい。弱いものを助けたい。そういう気持ちはあるのでしょう。しかし、最後は自分勝手になってしまう。これこそ、多くの人間の当てはまる姿なのかもしれません。

◎良い作品は永遠です。

全体の流れは知っているのに、終始ハラハラさせてもらいました。やはり、しっかりと作られた作品は時代を超えるのだということを証明してくれたと思います。
最近は、「アルマゲドン」「天使にラブソングを」など、私の若かった時代に上映した名作を再演しています。このような試みをしてくれている映画会社に感謝します!


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