サッカー日本代表対ガーナ代表 キリンチャレンジカップ2018 プレビュー

キリンチャレンジカップ2018、サッカー日本代表の対戦相手はガーナ代表です。この試合は、ハリルホジッチから西野監督に代わって、初めて行われるサッカー日本代表(以下、日本代表)の試合です。

選手の合流日を分けた理由

日本代表は5月22日から合宿をスタートしましたが、興味深かったのは選手の合流日を分けたことです。

例えば、Jリーグに出場した選手は、最低4日間空けてから合流させています。合流日を分けた要因として考えられるのは、日本以外でプレーしている選手はシーズンオフ、日本でプレーしている選手はシーズン中のため過密日程で試合をこなしてきたため、選手が疲れている状態にあることを配慮したからだと思います。

日本以外でプレーしている選手のなかには、試合になかなか出場できなかった井手口や浅野のような選手や、怪我で出場機会が減っていた香川や岡崎のような選手もいます。

香川や岡崎は名前が知られている選手なので、彼らのコンディションばかり注目されがちですが、むしろチームとして問題だったのは、過密日程をこなし、疲労をかかえていたJリーグでプレーする選手たちのコンディションだったと思います。

実際には、青山が怪我で離脱し、選ぶ予定だった小林と今野が選べず、Jリーグの過密日程は選手選考に少なからず影響しました。したがって、この試合に向けた合宿で行ったのは、選手たちのコンディションを把握することを含め、今後強度が高いトレーニングを行うための準備なのだと、僕は捉えています。

2014年の反省を活かした準備

2014年のブラジルワールドカップでは、当時のザッケローニ監督が合宿招集後から強度の高いトレーニングを行い、日本→フロリダ→ブラジルと移動するなかで選手の疲労が抜けず、大会期間中は選手たちが思うように動けなかったという事実があります。

2014年当時もコンディショニングコーチを務めていた早川さんが、当時の反省を活かさないとは思えません。ほぼすべての練習を公開し、「余裕を持ち過ぎではないか」「もっと他にやるべきことがあるのではないか」と思うかもしれませんが、本当にやるべきことをやるのは、メンバーが発表されてからだと思います。

したがって、この試合は「上手くいかなくて当たり前」という前提で試合を観て欲しいと思います。勝敗はまだ問われる段階ではありません。

僕がこの試合を観るときにチェックするポイントは、3点あります。

チームが何をしようとしているのか

1点目は、「チームが何をしようとしているのか」です。

「チームが何をしようとしているのか」を把握するポイントは、「センターライン」「ペナルティエリア」という2つのラインをいかに越えようとしているかで、把握することが出来ます。

サッカーというスポーツは、ボールを相手陣内に運んで、ゴールに入れた回数を競うスポーツです。したがって、攻撃が上手くいっているかを判断する基準としては、フィールドにひかれている「センターライン」と「ペナルティエリア」というラインを、どう越えようとしているのか、何度超えたのか、超えるのにどのくらい時間がかかったか、超えたのはサイドからなのか中央からなのか。チェックポイントを基に判断することが出来ます。

守備も同様で、「センターライン」と「ペナルティエリア」というラインを、どう越えさせないのか、何度越えさせてしまったのか、越えさせるのにどのくらい時間がかかったのか、越えさせたのは中央なのかサイドなのかによって、チームが現在どんな状態なのか、把握することが出来ます。

「繰り返し行っている動き」は何か

2点目は、選手が「繰り返し行っている動き」は何かということです。

選手が繰り返し行っている動きは、チームの約束事として決まっている動きである可能性があります。繰り返し行われる動きが何かによって、チームの約束事が推測出来ます。チームの約束事が分かれば、チームがどう戦おうとしているのか、読み解くことが出来ます。

どこでミスをしているか

3点目は、「どこでミスをしているか」です。

ミスをしているポイントとしては、単発のミスなのか、繰り返し起こっているミスなのかによって、重要度が変わってきます。この試合の結果によってワールドカップの結果が変わるわけではないので、どこでミスをしているのかが分かれば、改善するべきポイントが見つかります。

大切なのは、メンバー発表後に強度の高いトレーニングを行うにあたって、チームをレベルアップさせるために必要なポイントを洗い出すことです。したがって、選手にはミスを恐れずトライすることが求められます。

ミスをしないようにプレーする」のではなく、「何をしたらミスになるのか」を明確にすることが大切な試合です。

本番ではミスが出来ないので、ミス出来るときにミスをしておく

本番ではミスは許されないので、ミスは出来る限り本番までに出し切って、改善すべきポイント、諦めるポイントを洗い出す必要があります。

この試合は上手くいかなくて当然です。むしろ、上手くいかないポイントが多ければ多いほどよい試合です。

本大会を見据えた対策を試す試合ではありません。勝敗に一喜一憂する必要はありませんし、課題が見つかることを悲観的に捉える必要もありません。

改めて、この試合を観るポイントを整理しておきます。

・チームが何をしようとしているのか
・選手が「繰り返し行っている動き」は何か
・どこでミスをしているか

どんな試合になるのか、楽しみです。

photo by doggiesrule04

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西原雄一

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