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#異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実

昨日、宇都宮徹壱さんの著書「異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実」出版記念イベントに参加してきました。

イベントには村井さんだけでなく、Jリーグ副理事長を務めた原博実さん、Jリーグ理事を務めた佐伯夕利子さんも参加するとのこと。佐伯さんとはたまに連絡を取り合っているけど3年以上お会いしていないし、会場は会社から徒歩5分の場所にあるし、ということで参加させて頂きました。

イベントに参加するので、12月5日に発売された「異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実」も購入。事前に読み終えて準備万端。

イベントは二部構成。一部は村井さんと宇都宮さんが著書に書かれている内容を時系列で振り返るというもの、二部は村井さんが司会役となって、原さんと佐伯さんと2020年から2022年の「チームMURAI」を振り返るという構成でした。

なぜ村井さんは慕われるのか

「異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実」を読み終えて(イベント当日までに2回読みました)、イベントに参加して感じたのは「村井さんはなぜここまで慕われるのだろうか」ということでした。

僕は2020年に「Jリーグ非公式勝手未来ミーティング」という取り組みをサポートさせて頂いたことがあります。

この取り組みを通じて、当時Jリーグの理事を務めていた藤沢久美さん、播戸竜二さん、馬場渉さん、大塚則子さん、山﨑忠史さんといったメンバーの話を聞く機会があったのですが、全員に共有していたのがチェアマンである村井さんのへのリスペクトがあること。理事たちはビジネスやサッカーで成功をおさめたツワモノ揃い。そんな人たちがリーダーである村井さんをとてもリスペクトしていることに驚きましたし、ある日佐伯さんとSNSでやり取りしていたとき「村井さんは経営者のメッシです」といったことをおっしゃったことがあります。

理事たちにそこまで言わせる村井さんとはどんな人なのか。そのことが知りたくて本を読み、イベントにも参加しました。

イベントに参加して感じたのは、村井さんは「自分一人で出来ることは限られる」ということをとてもよく分かっている人なのだなと感じました。

自分で出来ることは限られるので、自分の役割を「決断すること」「オープンでいること」「悩んだら緊張する方に進むこと」といった具合に明確にし、自分に出来ないことは他の人に補ってもらう。そのために一緒に働く人のことを深く理解しようと試み、前に進むためのよきサポーターであることに徹する。こうした姿勢はイベントで話をする村井さんの言葉からも感じました。

イベントを通じて村井さんは著者の宇都宮さんをジョークを交えつつ称え、佐伯さんを称え、原さんを称え、参加できなかった木村正明さんを称え、他のスタッフの名前を出しながらスタッフを称えていました。そして「俺はたいしたことない」と繰り返し話しつつ、8年間のチェアマン時代の出来事を振り返ることはあっても、自分だけの功績のように語ることはありませんでした。そんな村井さんの言葉を会場を訪れていたJリーグで村井さんと働いていた何名かのスタッフが笑顔で聞いていました。

余談ですが、僕は二部の佐伯さんの家探しのところで一人大笑いしてしまいました。佐伯さんが家を探しているとき、僕や長尾さんや木下さんにも相談があって、木下さんがある物件を紹介したりしたんだよなと思い出したらニヤけてしまいました。2020年ごろは大変な時期でしたが、楽しいこともたくさんあったなと。そんなことを思い出したイベントでもありました。

イベント終了後は佐伯さんにもご挨拶できましたし、あるビジネスイベントでお世話になった日々野真理さんとも3年ぶりにお話できましたし、なぜかXをフォローしてくれている原さんともお話できてよかったです。特に原さんの言葉はずしっとくるものがありました。お話できてよかった。

サッカーファン以外にJリーグの価値を伝える本

「異端のチェアマン 村井満、Jリーグ再建の真実」はサッカーだけの本でもないし、ビジネスのTIPSが書かれている本でもありませんが、素晴らしい経営者とチームが次々と訪れる困難にどう立ち向かったかということが描かれた素晴らしいノンフィクションです。著者の宇都宮さんの言葉を借りるなら「サッカーファン以外にJリーグの価値を伝える」本だと思います。

ぜひ読んでみてください。


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