2018年J1第18節(延期分) 湘南ベルマーレ対川崎フロンターレ プレビュー「MFの位置取りに注目」

2018年J1第18節、川崎フロンターレの対戦相手は湘南ベルマーレです。7月28日に行われる予定だった試合ですが、台風の影響で延期になりました。

当時書いたプレビューはこちらです。

この試合のポイント

この試合は、両チームのサポーターの多くが想像する通り、「川崎フロンターレが保持するボールを湘南ベルマーレがいかに奪えるか」がポイントになる試合だと思います。

前節までの湘南ベルマーレのデータを調べてみると、1試合平均のボール支配率は、44.3%でリーグ17位ということで、ボール支配率のデータだけみても、川崎フロンターレがボールを持つことが想像できます。

湘南ベルマーレは、30mライン侵入回数が1試合平均34.5回でリーグ18位、ペナルティエリア内の侵入回数が1試合平均12.4回でリーグ15位と、ボールを相手陣内に運ぶプレーに問題をかかえています。ボールを保持するプレーを志向しているチームではありませんが、ボールを相手ゴールに運ぶプレーに問題があるのも、ボール支配率が低い要因だと思います。

湘南ベルマーレは失点数こそ36点でリーグ9位ですが、「シュートを決めさせない」守備が上手いチームです。シュートを打たれている数はリーグ17位の15.5本にもかかわらず、相手にシュートを決められた確率を示す「被シュート成功率」は1試合平均8.7%でリーグ6位。したがって、「シュートは打たれているけど決めさせない」守備が上手いチームなのです。

湘南ベルマーレといえば、「相手ゴール付近でボールを奪う」守備が上手いチームだという印象を受ける人がいるかもしれませんが、データを調べてみると、実は湘南ベルマーレの守備の特徴は、相手ゴール前ではなく、自陣ゴール前であることが分かります。

MFの位置取りが上手くいくか

川崎フロンターレに求められるのは、シュートチャンスをきちんと決める。ここに尽きると思います。川崎フロンターレが苦戦していた理由は、シュート成功率の低さが要因でした。2017年シーズンでは14.0%を記録していたシュート成功率が、2018年シーズンでは9.5%にとどまっています。

他のチームが川崎フロンターレの攻撃を警戒して、シュートブロックの精度が高まったのも要因だと思いますが、僕は川崎フロンターレが攻撃を進化させるために試行錯誤し、上手くいかない試合があったのも要因だと思います。

僕が注目していたのは、MFの位置取りです。MFの位置取りが上手くいくと、相手ゴール前までスムーズにボールが運べるようになるのですが、シーズン序盤の川崎フロンターレは、攻撃が左に偏り、中央、左、右と3方向からバランス良く攻撃することができませんでした。

この偏りを解消するため、チームは様々な施策を実行しました。

車屋のセンターバック起用、家長の中央や左への起用、小林を右MFで起用したりしたこともありました。ただ、様々な施策を実行した中で、効果があったのは、エドゥワルド・ネットに代わって守田(下田)を起用したこと、中村を攻撃時に右サイドに移動させるようにしたことの2点だと思います。

この2点の変更により、選手の配置が左に偏ることなく、バランス良く配置されるようになり、パス交換のテンポが上がり、相手ゴール前までスムーズにボールが運べるようになりました。

あとは、家長が「ボールを持ちたい」と、右から左に移る回数を減らすことです。家長が右から中央に入ることで、エウシーニョが攻撃できるスペースを生み出すことができる反面、中央のポジションの重なりを生み出してしまうので、諸刃の剣でもあります。鬼木監督はシーズン通してこの調整に苦心しているように見えます。

中村、大島、下田の3人と家長が重なることなく、スムーズにパス交換ができるか。注目したいと思います。



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西原雄一

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