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4月に好調なチームの結果は疑ったほうがいい

イチロー選手は「4月に出る結果は、疑ったほうがいい」とよく語っていました。「相手が探り探りきている時に出ている結果は、疑ったほうがいい」と、

開幕後、勝利を重ねるチームもありますし、なかなか勝利に結びつかないチームもあります。僕が注目している川崎フロンターレは、リーグ戦は好調ですが、ACLでは予選リーグ敗退。狙い通りの戦いができているわけではありません。

ただ、シーズンは長いです。シーズン中は、好調な時も不調な時もあります。大抵、力のあるチームは、シーズン開幕時はそれほどコンディションがよくありませんが、シーズンが進むにつれて、尻上がりにコンディションがあがっていきます。サッカーを例に取ると、開幕後の数試合はコンディションの差が、特に勝敗に大きく影響する気がします。

MLBのアスレチックスは、開幕後の調子はよくありませんが、毎年のように7月以降に調子を上げて、プレーオフ進出圏内に浮上してきます。何年か前に、読売ジャイアンツは、開幕後好調に滑りだしたにもかかわらず、6月以降に急失速し、優勝を逃したことがありました。

開幕直後の段階で本来のサッカーが出来ていないのに、勝利や引分けを続けて、勝ち点を得ているチームは、課題がチームの中に共有されやすく、修正作業がスムーズに行われる傾向があります。元ジャイアンツ監督の藤田元司さんは、以前こんな事を言っていました。

「いいときに悪い芽が育っているからねぇ。
いまのほうが怖いんだよ。
勝っているだけに、そいつを見つけだすのが、
なかなか難しいんだよ」

シーズンは長いです。シーズンの最後にどのような結果が出ているのか、僕は一喜一憂しながら楽しみにしたいと思います。

※2013年3月に書いたエッセイを再編集しました。


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