見出し画像

名越康文先生のゲーム実況はいいぞ。

 どうも、服好きイラストレーターのニシアオです!
小生の推しイケオジは精神科医でミュージシャンの名越康文先生です。

 名越先生と私の出会い(一方的な)は10年以上前、当時テレビにバリバリ出演されていた先生を何かの番組でお見かけし、『なんて優しいお顔をされる殿方なのだろう……』と私の狭い心がトゥンクしたことがキッカケでした。つまり顔から入りました。
 
その後、精神科医ということはわかったが先生はどんなお方なのだろうと色々と調べさせて頂き、著書も読ませて頂きました。当時相貌心理学などを学んでいた自分にはとても興味深いジャンルのお方で、そこからお慕いさせて頂いておりました。

 そして月日は経ち……ふとしたことから数年前、名越先生がなんとゲーム実況をされていることを発見し、一気に動画を拝見し鬼ハマり。

 ▲「名越康文TV シークレットトークyoutube分室」ではゲーム実況以外にも先生が会員制動画チャンネルでも行われている解説動画もたくさんございます。人生に色々とお悩みの方も見てくれよな。

名越ゲーム実況の魅力

①精神分析をしながらのゲームプレイ

 先生は鬼多忙時期にも寝る間も惜しんでゲームを延々やりまくってしまうゲーム狂いのため、本当に自分を止められないときは血の涙を流しながら大好きなゲームを売っぱらっていたそうです。物理的にゲームを自ら殺して視界から無くすのめっちゃいいよね。
 そんなゲーム大好きマンな名越先生は、もちろん精神科のお医者様なわけです。
ゲーム×精神分析……オタクにとってこみ上げる熱いものがありませんか?

 ゲームに登場するキャラクターってアニメや漫画などのキャラクターとまた違い、えがき方として結構キャラキャラしいところが誇張されているような気がするんです。人間臭さが見える瞬間がかなりわかりやすいというか。それは決まったシステム上の尺やプレイヤーの選択肢次第によって内面を描く機会が限られてしまうことによる仕様だと思います。
多くのアニメ漫画は大体連載が続きますが、ゲームは1プレイで終わってしまう可能性があるためですかね。(長編アニメ映画などもこの傾向にあると思います)

 そんな決まった短い尺のちょっとした瞬間のキャラクターの人間性や癖などをとてつもない観察力で見極め、「この人ってこうかもね」と当初から仮説を立てて見ていくのが名越先生のプレイスタイルなのですが、この時点で結構な確率でそのキャラの裏側の部分(プレイしていかないとわからない部分)を先生は当ててしまうのです

 例に上げるなら、ファンの間でも人気の『精神科医が分析する"ドキドキ文芸部"』シリーズ。

 「ドキドキ文芸部」はきゃわいい萌えイラストに騙されたオタクが見事なグロ&鬱展開に闇落ちすること請け合いのいわゆる"ひぐらし系"ゲームなのですが……。
 何がすごいって名越先生ったらプレイ開始数分、そしてまだ立ち絵なしの声しか出てない時点で「これから出てくるヒロインが最後どうなるか」を見事に当ててしまって初見勢にとってのクソデカネタバレをかましていらっしゃるところなのです。(私も初見だったので「まさか……」とずっと先生の推理を恐れながら見てたらまじでそうじゃん……と戦慄しました)
 この「ドキドキ文芸部」のような内面がよくわかる内容や等身の高いキャラ立ち絵でない他のゲームでも、常に細かい人間観察と「体癖論」などを元に分析を行い、それを解説しながら進めてくださいます。

 また先生は精神医学だけではなく仏教、哲学、人類史などにも造形が深く、映画オタクとしての一面もお有りになるため、様々なケースやパターンを想定した考えを我々に話してくださるのでとっても面白いのです!

②冷静でありながら、実はSAN値低め

 上記のことから一体どんなお医者プレイ(変な意味に聞こえる)を見せてくれるんだ!?とwktkしたオタクよ、そこだけじゃあないんだ。
 名越先生はとても好奇心旺盛でときに少年のようにケラケラと笑う姿もあり冷静な分析とのギャップがまたいいのですが、とても感受性豊かで共感性の高い方だと私はお見受けしております。
先程の「ドキドキ文芸部」ではよくその姿が見られましたが、実はSAN値低め。("SAN値"というのは正気度・精神力を意味するインターネットスラング。「正気」を表す英語 “sanity” が語源です。)
これから何かとんでもねぇことが起こる……という闇に包まれた雰囲気を察するとボケ数を大幅に増やし自分を鼓舞しようと祭り太鼓を叩き始めます
『先生、落ち着いて……!』と時に思わず視聴者が心配になってしまうほどですが、そこがまたええねんな。共感性高い方が争い事を嫌う傾向にあるように、先生もまた一人の人間としての人間臭さが大いに垣間見えてそこもまた"萌え"なのです。

 また、心傷ついていたり、孤独等を感じ辛い思いをしているキャラクターを見るととてもお辛い顔をされます
そしてその人物がどういった症状でどうなってしまっているのを解説してくださるのですが、それを理解ってしまうからこそ、「ああ……この子は今こう感じているんだ」と先生もまた辛さを感じてしまう。そこがまたええねんな。
何百人と精神病患者を見てきた先生なのでそういった人に慣れてしまっているのかと思いきや、え、全然辛いお顔をされるやん。そこもまた"萌え"なのです。

③引き出しが多すぎてお話が大いに脱線する

 先生のプレイスタイルの特徴の一つとしてあるのが、「ゲーム外の話しが長い」です。(褒め言葉)
前述の通り精神科医、仏教、哲学、人類史、文化、映画……など引き出しをたくさんお持ちの方です。関西弁で軽快にお話される先生はとても楽しそうでまさに「オタク」なのですが、一般人にはない知識がありすぎて正直長く感じることも大いにあります。(笑)
 名越先生と一緒にゲーム実況をされる機会のある歌手の藍月なくるさんが先生を他己紹介する際に『りんごがなぜ赤いのか聞いたら30分かけて返してくる人』と仰っていたのがすごく私の中でわかりやすぅ〜!と思う表現で、まさにそれです。

 でも、オタクが勝手に語って悦に浸るのを見るのが好きな私はそれも含めて楽しませて頂いております。(ニッコリ) もちろん、お勉強にもなりますよ!

おすすめゲーム実況動画

 超個人的に名越先生のゲーム実況を見るならこれを見てほしい!という作品をまとめました。

【リトルナイトメア】

 とにかく最初から最後までくら〜い画面のゲームで、内容も鬱々しい名作なのですが、名越先生の精神分析と場面の解説が特に光っております。
主人公のモノ(小さな男の子)は何者なのか全くわからないまま進むゲームで、章立てた場面によって大きく情景と敵キャラが異なるのですが、先生はその環境と敵キャラクターから「どんな背景や過去を持った敵なのか」を細かく分析しております。
こういった雰囲気強めの作品って、なんとなく「なんかわからんがコッワ」と思いながらゲームクリアを目指すことに集中してしまうものだと思いますが、”この敵がどうしてこうなってしまったのか”を深く思案しながら解説してくださるので世界観がより魅力的に見えてきます。

【12MINUTES】

 いわゆるタイムリープもので、12分間のタイムリミットの中で未来を変えるためにもがく主人公に色んなパターンを試してもらって頑張ってもらう名作。名越先生自身も特に印象に残っているゲームとのこと。
 このゲームで先生はある程度進行してからゆっくりとストーリーの裏側にどんなメッセージがあるか解説してくれています。表立って見えているとこではない、表面的に描かれていない部分に多く学べるところがある!と、ものの見かたとしても勉強になる場面も。
 ループ系にはありがちですが、他のゲームよりかなり色んなパターンをためす展開なので、じっくり一緒に推理したい人向け。衝撃のラストと最終回の視聴者さんコメが秀逸なのでぜひ。

【Neverending Nightmares】

 こちらは名越先生のチャンネルではなくライブドアさんのチャンネル。『ゲームさんぽ』プロと行く〜シリーズはどの動画も全体的に面白いのですが、名越先生の出られたこれはとくに先生がもうキレッキレでね……。
 いつもみたいにゲームの内容だけをキャッキャッとリラックスしながら楽しんでおられるのも大変良いのですが、プロとしてガチで見てくださっている感が超おもしろカッコイイぜ!状態です。
 精神疾患をお持ちのゲームクリエイターさんが作られたゲームで、もう暗いし怖いしという得体のしれない闇全部載せ丼な作品なので名越先生との親和性がもうすごい。要所要所に出てくるアイテムが何を指しているか的確に言ってくださっているのでストーリーの背景を非常に理解しやすいです。(特に壁にかかった絵の分析が面白い)
 『ゲームさんぽ』では名越先生他にもゲームやられているのでそちらもぜひ。

【SIREN】

 これは個人的にめちゃ大好きなゲームというのがあるのですが、なんと言っても名越先生が大好きなムー系(UFOや宇宙人的なもの)&古代神話系ですから。生き生きと先生が話されている姿に、親和性高いな〜とニッコリでした。
 とはいえこちら操作とフラグ立てがとても難しいゲームなのですが、プレイ(操作)自体は百戦錬磨の実況者さんがやっており、提供してくださった動画に名越先生が突っ込みを入れるという新しいスタイルでした。すごく良かったです。録画映像なのに実況というね。でも安心してスムーズに見れました!また別のゲームもこのスタイルでぜひやって頂きたいです!

【Needy Girl Overdose】

 こちら最新の動画シリーズ。いわゆるメンヘラネットアイドルをうまく操作しながら売れさせる「P」(プロデューサー)になるゲームです。
 このシリーズの良いところは、最新Z世代の若者女子「あめちゃん」が織りなすネットスラングやら若者言葉やら文化やらを全面に受ける名越先生(御年62歳)のお姿です。我々30代くらいまでだったらまだわかる今の若者のスピード感……たとえばLINEが令和っぽいネット用語満載の言い回しで鬼の速さで連投してくるような……を怪訝な顔をしながら「どういう意味?」と考える名越先生におじ萌えできるシリーズ。本当に全く意味はないスタンプの返答1つをきちんと受け止めるところとかすごくいいよね。
 また、恐らくゲーム制作者さんはプレイヤーのほとんどがわからないであろうと推測して入れたっぽい精神科で処方される"おクスリ"が名越先生には全部わかってしまうところもとてもイイ。

( そして最新の「OMORI」シリーズもお見逃しなく! )

分析力の高い落ち着いたゲーム実況を見たい方はぜひ。

 今回オススメした↑5本は私の個人的好みになってしまいましたので、他のゲーム実況もぜひ名越先生のチャンネルにてご覧ください!

 先生推しすぎて推しイラストも描きました。

白衣にマイクという萌え
(白衣なし)

(先生、イラストやデザインが必要な場面ではぜひお気軽にお声かけください…!)

 ここまで読んでくださって有難うございました :) *

この記事が参加している募集

全力で推したいゲーム

私の推しキャラ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?