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滞在制作 4日目

昨晩の歓迎会から少しホッとしたのか、今朝はあまり寝起きが良くなかった。靴下を履くのに5分ほどかかるぐらいにボーっとしていた。

とは言え、上演は続けることが大事なので、寝坊をしても準備はいつものように行う。少し朝方に雨が降ったのか、自作したデッキは濡れていた。ブルーシートを敷くと言えど、お尻が冷たいだろうなぁと感じ、路線変更を行う。

今日は天気があまり良くないせいか、人もそこまで来なかった。しかし、隣のおばあちゃんと会話する事が出来た。「寒いから風邪引かないようにね」と声を掛けられる。この土地の人は優しい。
昨日と同じような時間帯にゴミ収集車のお兄さんが来たが、昨日とは違う人でまた反応も異なった。

おばあちゃんの言葉通り、外は寒く、昼ごはんを食べた後に気付けばコタツの中で寝ていた。

朝方に雨が降った為、ガレージの管理人さんから頼まれていた畑の除草作業を延期しようと考えていた。しかし、今は雨が止んでいるし、今出来るならした方が良いのではないか?と考え始めた。昨晩の歓迎会で来てくださった方々が雨の日やその次の日は作業が出来ない、と言っていた話をなぜ出来ないのか、自分自身で知る良い機会かもしれないと思ったのだ。

確かに雨が降った事もあり、土はしっとりしていた。しかし、雨は長時間降ったわけではないため、そこまで気にならない。
草は土が見えない部分があるほど、多く、まずは背の高い草を取り除いていくことから始まった。農作業は今までほとんどしたことがなかった為、右も左も分からないような状態だったが、とにかくやってみた。

鍬を使う作業はやはり腰を使ってしまう。そこで、作業をしながらいかに腰に負担を掛けないか、考えてみた。骨盤を立てて、膝を使ってとやっていくと、かなり腹筋などの体幹を使う。

また、草が沢山あった場所の除草作業をする際に、積み重なった草の下には虫や虫の卵らしきものが見つかって、少し人の寝床を荒らしてしまったような気分になった。たしかに落ち葉や草が沢山重なった場所は暖かくて過ごしやすいように思う。

メダカの作業や農作業をしていて、いつも驚くのは自らが思っている以上に時間がゆっくり進んでいることだ。だいたい1時間ぐらい経ったかな?と思っても実際には30分ほどしか経過していなかった、という経験はメダカの作業をしていた時によく経験した。
では、なぜ普段はあんなに時間の経過が早く感じるのか?単純に向き合っているモノが異なるからなのだろうか?

作業後、お茶を飲みながら休憩する。昨日まではやらなくてはいけない事が沢山あり、ワラワラしていたが、少し余裕を持って色々考える事が出来るようになった。2時間ほどの作業であったため、クールダウンとしての風が気持ちいい。気分が良いので、あまり返せていなかったメールやラインの返信も、そこで返していく。

ガレージの管理人さんからは「土が見えるぐらいに」と除草作業の説明を受けていたが、果たして「土が見える」とはどの程度を指すのだろうか?作業中にその段階での疑問が出てきた。恐らく私が農業未経験だからこその疑問なのだろう。そこで、管理人さんに聞く前に一度、機械なしでの除草作業をYoutubeで調べてみようと思った。
最近はメダカでもウーパールーパーでもネットの記事以上にYoutubeなどで情報を得ることが多い。昔はまさかYoutubeがこんな活用方法になるなんて思ってもいなかったので、つくづく世界は不思議なものだと実感する。とは言え、大学の恩師は「2年前には想像もしてなかったような自分になれ」と言っていた事を思い出すと、私達には変化を楽しむという事が唯一の残された道なのかもしれない。

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