【何が凄い?】筑波大学男子バスケットボール部を解剖してみた!
私は週末によくBリーグの試合見てるんですけど、今節も颯斗、大智、宗一郎の特別指定組が活躍してましたね!
いつもよく一緒にいた3人がBリーグの舞台で活躍してるのを見ると本当に嬉しいし、それと同時に「俺も頑張らなきゃな」って思います。
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さて本題!
どうしてもこれがやりたかったんです。
私は筑波大学バスケットボール部に大変お世話になりました。
4年間という年月の中で仲間と共に苦楽を共にしてきました。
なんとかして恩返しがしたい!
そう思っていた時に思いついたのが「弊部の良さを発信すること」でした。
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現役の選手のみならず、OB・関係者の方々、ファンの方まで幅広く見てくださると嬉しいです。
ですが今回、このnoteの主要ターゲットを『高校生』としたいと思います。
私が大学に入学する前、つまり高校生の頃は、本当に不安でいっぱいで、それを解消すべく、インターネットで数少ない情報を探っていました。
情報が少ないと高校生も不安だよね。
ということで、バスケ部の紹介をしていきたいと思います。
部員やその他の基本情報はホームページに書いてあるのでそちらをご覧ください。
今回は、選手として活動してきた私から見た弊部の特徴を発信します。
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Ⅰ. 筑波大学男子バスケットボール部の特徴は?
①他校との比較
始めに、他大学と比較して、ここが違うなーと思うところをピックアップします。
弊部の持つ特徴の1つに「トライアウトが無い」ということがあります。他の大学ならばトライアウトを経て入部ということが多いですが、弊部にはトライアウトが一切なく、バスケットボールが上手くなりたいというマインドがあれば入部できます。
しかし、トライアウトが無い分、入試が難しい。
(一般的にみて、の話です)
私が学んでいる「体育専門学群」でもセンターは8割近く取ることがボーダーだったし、実技試験も、全国の運動の猛者が集まってくるわけだから競争率は高い。他にも医学群や人文学群、理工学群などの学生が弊部に所属していますが、彼らも「受験は大変だった」と口を揃えます。
なので『入部は簡単。けど、入試が難しい』って感じです。
とはいえ、入学時の能力も経歴も関係なく入部できるので、強い気持ちがあれば4年間、最高の仲間とバスケットボールを楽しむことができます。
②卒業後
卒業後についてお話します。
OBの方々にBリーガーが多いのはご存知だと思います。また選手だけでなく、スタッフとしてBリーグの舞台で活躍しておられる方も多いです。
2年前筑波大学中央体育館行われた、OB戦はまさにオールスターでした。その試合で憧れの選手達と同じコートでプレーできたことが本当に嬉しかったです。
また、プロ選手以外でも色んな業界で活躍しておられる方が多いです。
バスケ部の卒業生の進路は様々で、教員になる人もいれば、実業団でプレーする人もいれば、一般入社でIT系、商社や保険会社、銀行に行く人もいます。
多様な進路があり、自分次第で選択の幅を広げることが可能です。
ご縁があって私にはOBの方々と関わることができる機会がありましたが、本当にみなさん優しくて、色んなことを教えてもらいました。
「筑波大学」という繋がりのおかげで目上の方ともお話できるのは有難いことです。
総じて、社会人になっても活躍していらっしゃる方が多いです。
③チームの雰囲気
明るくて楽しいチームです!その一言に尽きる!
試合を見ていただくとわかる通り、ベンチも応援席も一体となって戦っています。
またAチームが試合の時はBチームが、Bチームが試合の時はAチームが応援します。
AチームBチーム関わらず、チーム一丸となって試合に挑むのがこのチームの良さでもあり、他校には無い特徴です。
あ、あと良い意味で上下関係がありません。
みんな仲良し。
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Ⅱ. 知性の高い面白集団
ここからは内部からしか分からない情報を伝えます。
まず、部員の紹介をしたいのですが、『知性の高い面白集団』という表現が私には一番しっくりきました。
まず、みんな頭が良い。
自立した人間が多く、自分の考えを持って活動している人が多いです。
部の活動で、色んなミーティングを行うことが多いのですが、「そんな考え方もあるのか!」と驚くことが多いです。
自立した人が多いという話でいくと、バスケ以外のことも頑張ってる人が多いです。
ビジネスの勉強をしていたり、英語の修得に励んでいる人もいます。
別にバスケ以外のことをやっていても嘲笑気味に「まじめだな」とバカにされることはないので安心してください。
じゃあ、まじめでガリ勉が多いのかというと、それは間違いです。
とにかく面白い人が多い!
どれくらい面白いかというと、「体育館に行くと絶対に一回は爆笑してしまう」ってくらいです。
まあ、私がゲラなんでどんなこと言っても笑っちゃうってのあるかもしれませんが(笑)
このツイートはご覧になりましたか?(笑)
これは弊部の部員が提案して吉田先生にお願いしたところ、快く引き受けてくださって実現した企画です。
このような面白い発案ができるのも『知性の高い面白集団』ならではなのかなと思っています。
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Ⅲ. ”超”ロジカル、筑波大学のバスケットボール
①バスケットスタイル
さて次は、筑波大学のバスケットボールについて紹介します。
この『"超"ロジカル』は弊部のOBである、木林毅さんのnoteから引用させていただきました。
筑波大学のバスケットは徹底しなければならないチームルールがめちゃくちゃ多いです。
チームの戦術に関わることなので詳しくは書きません。ただ、客観的に見ても分かる通り、ハーフコートDFでの厳密に決められたローテーションルール、トラップのかけ方、シュートセレクション、ドライブに合わせた動き方など、チームとして徹底することがあり、ロジカルなバスケットをします。
そのルールにも多数のオプションがあり、覚えることが本当に多いです。恐らく強豪校にそういう傾向があると思いますが、頭を使うバスケットって感じです。
特にオフェンスのコールプレー(フォーメーション)は非常に多いです。ざっくりですが、私が筑波大学で過ごした4年間で覚えたコールプレーは、オプションも含め100個近くあります。それも常にアップデートされ続けてるので…。覚えるのは大変です。
入学したての頃はコールプレーを覚えるのに必死でした。
その”超”ロジカルバスケを指揮しているのが、吉田健司先生です。非常に分かりやすく、納得のいく言葉で指導をしてくれます。
吉田先生の凄いところは、「伝統」と「流行り」を高水準で両立していることだと思います。特に流行りについては、バスケットボールのトレンドを一早く押さえ、練習に取り入れるといったことをしています。
正直、優勝経験のある監督となれば、自分の行ってきた指導方法を変えないという方もおられるかと思います。しかし、吉田先生は常に情報をアップデートし、実際に練習や実践に取り入れています。
監督自身が自己研鑽をやめないのもこのチームの魅力ではないでしょうか。
頭を使ったバスケットをしてみたい!という人にとっては絶好の環境です。
②練習
練習は、キツイです。(笑)
ただ、走り込みとかのキツさではありません。(走り込みをする時期もありますが)
高校と大学の練習で違うのは、競い合う仲間のレベルが高いことによる心理的・身体的なストレスが増えることだと思います。
やはり
高校でエースだった、とか、日本代表です
みたいな選手と練習することになるので、当然プレーの質や強度は上がります。
またフィジカルが高校とは比べ物にならないので、接触による疲労感も倍増します。
それと、チームカルチャー的に「常に100%でプレーする」「ハードワークする」ということを求められます。
なのでそりゃキツイですよ。
手を抜いていたら自分のポジションが奪われるし、何より悔しい。
すると自ずと100%を出そうとするため、なんやかんや練習はキツくなります。
でもそれが正しい練習だと思いますけどね。
「No pain , No gain(痛み無くして、得るもの無し)」ですし。
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Ⅳ. 選手として活動するには十分すぎる環境
①体育館・設備
弊部が使用している中央体育館は非常に綺麗です。
冷暖房も完備されています。なので、本気を出せば「夏寒く、冬暑い」体育館と化します。
「冷暖房があると体力下がったりしないの?」って意見もあると思いますが、関東大学バスケの1部の試合は冷暖房が整備されている体育館で試合することが多いので、実際の試合に影響することはありません。
むしろ冷暖房があることで、常に100%の状態でプレーできますし、冷暖房の無かった高校の頃と比べると間違いなく効率的な練習ができていると思います。
体育館の居心地が非常に良いので、多くの人はオフの日でも自主練しにきます。
(自主練のしすぎでみんな疲労が取れず、吉田監督から自主練禁止令が下されたことも…)
また、トレーニングルームも充実しています。
NBAのレブロン・ジェームズが愛用しているとされる「バーサクライマー」も弊部は所持しています。これ、全力でやると嘔吐しちゃうくらいキツいです。私も何度か倒れました。
②スタッフについて
優秀で優しい人が多い!!
コーチ陣、マネージャー、トレーナー、4年間で関わった人全員が尊敬できるような人でした。
きっと仕事の引き継ぎが上手くできているのだと思います。
もちろんチームは、スタッフで入部したいという人も歓迎していますよ。
「筑波ってゴツい人多いよね」って言葉をよく聞きますが、それはトレーナーさんが懇切丁寧に適切な指導をしてくださるということが1つの理由だと思います。
こんな素晴らしいスタッフがいる中で私が皆さんに特に伝えたいこと、それは、スカウティングが凄いということです。
スカウティングとは、相手の戦術やフォーメーションを事前に把握し、その対処法をチームに提案・浸透させるものです。
凄いなと思ったのが12月のインカレでした。
学生コーチの又吉さんと仲澤さんが、相手のコールプレーを全て把握していました。
又吉さんと仲澤さんが「次、トップでスクリーン!その次、シューターにスクリーン!最後に1on1!」って感じでコートにいる選手に相手のプレーを先取りして伝えていたので、選手は攻略本を持ってプレーしている感じでした。心強すぎる。
選手としてプレーにするには、十分すぎる環境でした。
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Ⅴ. でも本当に凄いのは…
こんな感じでざっくり特徴と良さを紹介していきましたが、私がこのチームで1番良いと思っているところはまだ実は挙げていません。
それは何かというと、
「バスケットボールに対する真剣さ」
です。
この点に関してはチームのカルチャーとして、私が入学するずっと前から、筑波大学に所属する先輩方が長い年月をかけて作り上げてくださったものだと思います。
Aチーム、Bチーム関わらず、全員がチームの目標、そして、各々が立てている個人の目標に向かって真剣に練習に励んでいます。
だから時には自分だけでなく、他の仲間にも熱く・厳しくならなければならない場面があります。
でもこれを当たり前にできるチームってどれくらいあるでしょうか。
「真剣にやりたいけど、一生懸命にやったら仲間に笑われそうだな・・・」
「熱くなっちゃうとバカにされそうだな・・・」
こういう思いを抱いたことがある人はいませんか。
筑波ではそんなことは起きません。
どんなに一生懸命にやっても、笑われない。
どんなに熱くなっても、バカにされない。
むしろ一生懸命にやる人がリスペクトを得られるし、熱い人に仲間がついていく。そんなチームだと私は思います。
バスケが好きなら、それを思いっきり表現できる。
経歴や実績は関係ありません。
4年間全力でバスケと向き合ってみたい。4年間真剣にバスケに取り組みたい。
そういう人を部員は心から歓迎してくれると思います。
ぜひ筑波大学を受験、そしてバスケットボール部に入部してみてね。
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