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KANPO to BENPI ②

こんにちは!!

漢方薬についての投稿は、浅い知識では難しいかもしれないと感じています。

便秘に使う漢方薬第2弾です!!

第一弾に興味ある方はこちら↓

では、便秘に使う漢方薬第2弾です!!

大承気湯(大黄、無水芒硝、枳実、厚朴)

処方目標:腹部が硬くつかえて、便秘するもの。常習便秘、急性便秘、高血圧、神経症、食あたり
・体力が十分にある人(補う働きのある生薬は含まれていない)
・妊娠初期、習慣性流産のある妊婦には注意
・速効性はある。
・瀉下作用が強く長期投与には適していない。(大黄甘草より強い)


桃核承気湯(桃仁、桂皮、大黄、無水芒硝、甘草)

処方目標:比較的体力があり、のぼせて便秘しがちなものの次の症状
月経不順、月経困難症、月経時や産後の精神不安、腰痛、便秘、高血圧の随伴症状(頭痛、めまい、肩こり)
頭痛またはのぼせる傾向があり、左下腹部に圧痛や宿便を認め、下肢や腰が冷えて尿量が減少するもの。常習便秘、高血圧、動脈硬化、腰痛、痔核、月経不順による諸種の障害。更年期障害、ニキビ、シミ、湿疹こしけ、坐骨神経痛と多岐にわたる。
・体力気力下痢をする人には使えない。
・妊娠初期、習慣性流産のある妊婦には注意
・便秘を伴うイライラなどの精神不安に


調胃承気湯(大黄、無水芒硝、甘草)

処方目標:便秘
・比較的硬い便に。
・妊娠初期、習慣性流産のある妊婦には注意
・硬くない場合は大黄甘草湯に
・桃核承気湯から桃仁と桂皮を抜いた漢方


三黄瀉心湯 (黄連、黄芩、大黄)

処方目標:比較的体力がありのぼせ気味で顔面紅潮し、精神不安で便秘傾向のあるものの次の諸症:高血圧の随伴症状(のぼせ、肩こり、耳鳴り、頭重、不眠、不安)、鼻血、痔出血、便秘、更年期障害、血の道症
・出血や精神症状を抑える目的でつかわれることも。
・頓服で急性症状(出血、頭痛など)でも使う
・精神症状の伴う便秘に


防風通聖散(当帰、芍薬、川芎、山梔子、連翹、薄荷、生姜、荊芥、防風、麻黄、大黄、芒硝、白朮、桔梗、黄芩、甘草、石膏、滑石)

処方目標:腹部に皮下脂肪が多く、便秘がちなものの次の諸症:
高血圧の随伴症状(どうき、肩こり、のぼせ)、肥満症、むくみ、便秘
・肥満に用いられることが多い。
・冷えや虚弱な方には使わない
・便秘ではないときは下痢をすることがある
・長期服用


大黄牡丹皮湯(大黄、牡丹皮、桃仁、無水芒硝、冬瓜子)

比較的体力があり、下腹部痛があって、便秘がしがちなものの次の諸症:月経不順、月経困難、便秘、痔疾
・便秘が多いが感染性下痢や、渋り腹などにも利用する
・月経痛をはじめとする婦人系疾患に
・しっかりした人に使うことが多く、虚弱や冷えのある人には使わない


大建中湯(山椒、乾姜、人参、膠飴)

処方目標:腹が冷えて痛み、腹部膨満感のあるもの
・腸管の動きを整える
・腹痛を起こす便秘に
・冷えによる急性の腹痛に

速効性のあるものは数十分ででる

通導散(当帰、大黄、無水芒硝、枳実、厚朴、陳皮、木通、紅花、蘇木、甘草)

処方目標:比較的体力があり下腹部に圧痛があって便秘しがちなものの次の諸症:月経不順、月経痛、更年期障害、腰痛、便秘、打ち身、高血圧の随伴症状
・瘀血に関する症状に
・便秘を伴う月経痛等に
・大承気湯を基本とした処方
・打撲や捻挫、内出血などにも
・妊婦には使わない


甘草が含有していれば長期服用の際、低カリウムに注意。

大黄が含有していれば、妊娠初期、習慣性流産のある妊婦には注意

芒硝は便を柔らかくする西洋薬でいう酸化マグネシウム
芒硝は硫酸Na水和物のことを指す。

~承気湯と名前につくと、芒硝と大黄が入っている。
この2剤があると排便を促す効果が高まるよう。


わかりやすい比較をしたかったが、まだまだ深掘りが必要なことがわかりました。

生薬の役割を理解していないと使い分けが困難です。笑

もっと勉強致します

本日もありがとうございました!










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