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「アコギ庵 スタートしました!」「先入観?刷り込み?、勝手なイメージの怖さ」「弾いていただきたいギター   Santa Cruz F-Cutaway KOA 1988」

 「終活ギター アコギ庵」です。
 アコギ一筋54年。アコギの終活をやろうというオッサンが、《何かアコギ好きのためにできることはないか?》というところからスタートしました。アコギ好きのための”Support and Assist”を目標に、何かしらお役にたてることがあればいいなと思っています。
 そうそう簡単に弾くことができないと思われるギターも、何本か用意しています。とにかく来て弾いていただいて、そこから何かが始まることを期待しております。


「アコギ庵 スタートしました!」
 2023年4月12日(水)無事に“アコギ庵”スタートいたしました。といってもまだまだ足りないもの、足りないことだらけで、毎日ウロウロ(オロオロかもしれません。)しているところです。
 アコギ庵の中でギターを弾いてみましたが、なかなか良い響きです。狭い空間なので反響等もありますが、弾いていて悪い感じはありません。気持ち良く鳴ってくれていると思える音です。

 是非ともご自分のギターを持ってきていただき、同じ条件の下で引き比べをしていただきたいです。ゆっくりと時間を取ってギターを弾いていただいた後は、アコギ話に花を咲かせたいと思います。
 皆様のお越しを心よりお待ち申し上げております。


「先入観?刷り込み?、勝手なイメージの怖さ」
 過去の自分にも覚えがあります。あまり偉そうなことは言えないのですが・・・。

 私がギターを始めた頃(1969年14歳でした。)は、ちょうど日本にフォークブームが始まったぐらいの時期でした。それこそ「猫も杓子も」といってもよいぐらい誰もが一度はアコースティックギター(当時はそんな名称ではありませんでした。フォークギターもしくはウエスタンギターと言っていました。)を手に取り、一生懸命練習していたように思います。
 中学3年生の終わりごろにアコギを始め、高校生になって迷わず軽音楽部へ。先輩や同級生からいろいろ情報を教えてもらい、ヤマハやヤマキ、モーリスなどの国産メーカーを知りました。やがて先輩のつてがある楽器屋さんに出入りするようになり、そこで多くを学びました。その頃マーチンやギブソンは弾くどころか見ることすらできない雲の上のギターでしたが、そのお店にはそういったギターが飾ってありました。お店に行くたびに、ショーケースに顔をくっつけるようにして見ていた覚えがあります。今冷静に考えてみたら、めっちゃ怪しいヤツだったかもしれません。

 前置きが長くなってしまいましたが、その頃のマーチンやギブソンのイメージたるや言葉では表現できないほど「凄いギター」でした。弾いたこともないのに、です。たとえ弾く機会があったとしても、完全に舞い上がってしまい「ただただ、ええ音~!」と思っていたでしょう。そこに音はなく、完全に自分で作り上げたイメージがあるだけです。そんな極端な時代から少しずつではありますが、マーチンやギブソンを弾く機会が増えていきます。そしてついには買ってしまうのですが(この時のいきさつは、アコギ回顧録のVol.14に書いています。興味がある方はそちらもお読みください。URLを貼っておきます。)、今思えばまだまだ何もわかっていない井の中の蛙でした。

 ずっと以前から、あちこちのショップの知り合いに聞いているセリフ「今どんなギターが売れてるの?」という質問。いつも変わらずに帰ってくる答えが「マーチンとギブソンですね。」、毎回同じでした。(最近はテイラーが世界で一番売れているらしいですが・・・)それほどこの2つのメーカーにはブランド力があるということなのだと思いますが、違う見方をすれば売る方(ショップ)はそれを勧めたほうが売りやすいから余計にプッシュすると見ることができます。つまり「音が良いからから勧める。」のではなく、「売りやすいから勧める。」ということです。顧客の持っている勝手な先入観やイメージを、うまくくすぐったほうが楽に売れるということなのだと思います。(ある意味これはうがった見方なのかもしれません。顧客が納得し満足しているのであれば、大きなお世話になってしまいます。)ただ、買ってしまってから「このギター、ほんとに良い音なのだろうか?」そんなことを思ってしまう人が少なくないことも知っています。

 同じメーカーの同じモデルはたくさんあります。とくに有名なマーチンのDー28などは、世界中に百万本単位であるのではないかと思います。ギターの数だけ違う音がある訳で、その中に自分にとっての優劣は必ずあります。もちろん似たり寄ったりで、ほとんどその差がわからないものもたくさんあるでしょう。同じ時期に製作されたものでも、ものすごい差がある場合もあります。そうは言いながらも高額なギターですから、同時にたくさん弾き比べて選べる機会はそうそうないと思います。そこでモノを言うのは自分の経験と、弾き比べるということです。ギターを買う前に出来るだけたくさんのギターを弾いて、自分の経験値を上げること。普段一番よく弾いているギターもしくは自分の持っているギターの中で一番音が良いと思えるギターを持って行って比べること。この2つが、良いギターを手に入れるための大事な要素だと自信をもって言えます。スペックやその他もろもろの情報、自分の好きなミュージシャンが使っている等のイメージや先入観は捨てましょう。そしてギターから出てくる音を聴きましょう。
 ”ギターはウソをつきません!”

 すみません。まとまりのない文章になってしまいました。うまく自分の思いが伝わったのかどうか疑問です。お時間のある方、興味のある方は是非アコギ庵にお越しください。ゆっくり、たっぷりアコギの話をしましょう!


「弾いていただきたいギター   Santa Cruz F-Cutaway KOA 1988」
 親しいギタ友からお預かりしているギターです。

 このギターもアコギ庵にあります。1980年代のSanta Cruz。なかなか貴重です。是非弾いていただきたいギターです。サイド・バックに使用されているKOA材もかなり前からワシントン条約の規制を受けて高騰しているようで、Santa Cruzのホームページで確認したらオプションで2,700ドルでした。それだけでそこそこのギターが買えそうです。

 拙い文章をお読みいただき、誠に有難うございます。皆様の感想、ご意見をお聞かせください。 またアコギに関する相談等がございましたら、どんなことでもOKです。遠慮なくお尋ねください。
宛先 e-mail:mail@acogian.com または twitter(@acogibucho)にお願いします。
 FACEBOOKのページもあります。こちらにメッセージを送っていただいてもかまいません。よろしくお願いいたします。


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