最高の一日
最高といっても、世間一般でいう嬉しいことがあったわけではない(笑)
昨日買った本に神社についての文章が出てきて、「そういえば結んでないおみくじがある」と思い出した。
私はおみくじは基本持ち帰る。年に一回しか引かないので、1年後に旧年のは結ぶのだが、いつのやつか忘れたが結ばないでなぜか部屋に落ちていたのがあったのだ。これ結ばないとな〜と思いつつ、先延ばしにしていたのである。
ここ数日、やり残りリストをつくって、それを消化しているので、本を途中で切り上げて、おみくじを結びに行った。
普段通らないところから帰ろうとしたところ、鳥居の下に喫茶店の案内があった。
まったく知らなかったのだが、何となく行きたいと思った。
お花屋さんと併設になっているお店で、落ち着いた雰囲気で私以外のお客さんもおらず(商売的には良くないかもしれないが)、私にとっては理想的な喫茶店だった。
そこで、読みかけの本を開いて、最後まで読んだ。
この本の話はまた後日書くつもりだが、この本も前から知っていて、でも買おうとは思っていなかった。
なのだが、昨日図書館に行って、そういえばあの人の本って雑誌連載してるやつだよなと思い、その雑誌を読んでみた。
思った以上にその連載は、私の肌にあっていた。
だから、これは買いたいと思った。
私は普段買い物をあまりしない。本のしかもハードカバーなんてほぼ買わない。それなりのお値段もするし、私は懐が非常に厳しい。
でも、これは買うべきだと私の直感が言っていた。
そんな本が、喫茶店への道を導いてくれた。
人間の直感は信じた方がいいとよく言うけれど、これは真理かもしれないなんて、少し神秘的なことも思った。
その周辺は家から近いので何回も行っていたが、こんなお店があるなんて露知らなかった。
半径2キロのことでさえ、知らないことがたくさんある。
どれだけ狭い世界を私は生きているのだろうか。
なんて思いながら、夕焼けに染まった空を見て帰路についた。
知らないことを知れること、そしてそれが自分にとって嬉しいことだったのだから、今日はきっと最高の一日だったに違いない。
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