【読書メモ】勉強する気はなぜ起こらないのか (ちくまプリマー新書)外山 美樹 著

目標とモチベーション。読み易い本でした。
あとがきに書かれた、セリグマンの犬のその後はホッとしました。

【読書メモ】
勉強する気はなぜ起こらないのか (ちくまプリマー新書)
外山 美樹 著(2021/4/8発行)
https://www.amazon.co.jp/dp/4480683976
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⚫マシュマロ実験
我慢強ければ、大人になって成功する。
後に、実験の母集団に偏りがあったことから反論を受ける。

⚫目標を持つ → やる気の維持

⚫心理学における長期目標、最上位目標の分類7つ
外発的目標:経済的成功、社会的承認、魅力的外見
内発的目標:親和、健康、社会的貢献、自己成長・受容

⚫具体的な下位目標を定め、常に最上位目標を意識する。

⚫マーシュの研究
1万人超の高校生を対象に、同じ成績で偏差値の高低に分かれた後、
偏差値が低い高校に進学した生徒の方が成績が良かったと結論。
原因は「有能感」。「鶏口となるも、牛後となるなかれ」

⚫防衛的悲観主義
「ポジティブ思考は善、ネガティブ思考は悪」というわけではない。悪い結果を予想することで、成功すべきというプレッシャーから解放される。自分の目標の障害になる不安をコントロールために有効。また、最悪の事態を見越して、回避する最大の努力を行うので有効。

⚫3M(無気力、無感動、無関心)

⚫セリグマンの実験(学習性無力感)
犬を使った実験で、「どうせ無駄だ」という経験が無気力を生むことを示した。
→筆者は、やる気の問題も、出来事や事象をどう捉えるか次第、と説く。
(「もう一時間しかない」か「まだ一時間ある」か)

⚫セリグマンの犬、その後
学習性無力感の実験で無気力を身につけた犬たちに対して、衝立を飛び越えさえすれば、電気ショックから逃れる方法を根気よく学習させ、最後は自分で動くことに意味があることを悟らせた。
さらに、幼犬の時に、自分の行動によって状況が変わることを身につけさせると、一生、無気力状態に対する免疫がつくことも証明した。(p.178 免疫づけ)

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