男なら「辛い」と言ってはいけないという価値観

つまり、男どもは辛さを抱えて死んでゆけ、若しくは辛さなんてないんだよって顔をして病気になって死ねってことだよね。昭和のオヤジってそういうのが理想像とされていたのではないか。

高倉健だってそういうオヤジを演じて大スターになった訳だし、渡哲也だってその類型ではないか。

今更そんな古い男性像を称賛したいということなんだろうか。なんだか特攻隊で散った若い特攻隊員を感動的に描きそう。

フェミニズムやジェンダー平等は今までそういう性役割を否定しようとしてきたんじゃないの。

回り回って結局は昭和オヤジに行き着くのならば、そのうち、家父長としてしっかりと家族を支えない男はダメとか言い出すんじゃないかとワクワクしてしまうよ。

あ、因みに、上位階級だから進んで苦労や危険のある仕事を引き受けなさいというならばノブレスオブリージュと言えないこともないけれど、蔑視して踏みつけておいて、男だったら我慢しろと言うならば、それは奴隷、隷属と言うべきかもしれないのである。

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