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新生児の抗生剤治療について

かつては日本では抗生剤の乱用という批判があったと思うが、耐性菌の問題がクローズアップされてからは一部のアップデートしていない医師を除いては、抗生剤の乱用は鎮静傾向にあるのではないかと思っている。

ただ、新生児期には例えば細菌性髄膜炎などでは放置すると命に関わることもあるわけなので、必要最小限の抗生剤治療は実施しなければならない場合がある。

このニュースを見て不安に思った人は自分のベビーが抗生剤治療を行うと告げられた時にはきちんと主治医に質問してその必要性を確認した方がよい。感情的に抗生剤治療を拒否してしまうと、ベビーに発育の遅れ以外の不利益を被る場合があり得る。

ワクチンでもそうだが、例えば麻疹ワクチンでも、その副反応を恐れて接種しないことで、麻疹の局地的流行で感染したりする不利益が出てくるし、HPVワクチンを接種しないことで将来的に子宮頸がんのリスクに晒されることになる。

何事も利益と不利益のバランスを考慮してある治療やワクチン接種の可否を決定することが重要である。


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