2021年名工大前期受験体験記

僕が今年名工大の入試を受けて感じたことや、来年以降の受験生に向けてアドバイス的なことを書いていきたいと思います。
参考になるか分かりませんが、一個人の意見として読んでいただけると幸いです。


試験開始前

緊張であまり睡眠が取れず、不安の中家を出発しました。
試験開始の一時間前ぐらいに教室に着いたんですが、既に半分以上の席が埋まってました。
自分の席を見つけて座り、すぐにスマホを取り出して音楽を聴きました。音楽を聴くことで自分の世界に入れるんで、変な緊張とかせずに済み、リラックスできるんでおすすめですよ!
あとこれは人それぞれだと思うんですけど、僕は試験直前はほとんど勉強しません。今回やったのは英作文のテンプレートの確認ぐらいです。
じゃあ試験開始まで何考えてるの?ってなると思うんですけどあんま覚えてないです笑
多分各科目の解く順番や時間配分の戦略について確認してた気がします笑
そして試験開始の時刻が近づくと試験官が4人入ってきました。問題用紙が配られ、注意事項などを話してくれます。


数学

最初の科目は数学です。
試験時間は120分。配点は1000点中の400点とかなり重要な科目です。大問は4題しかないので時間的には余裕がある方ですね。

解答用紙のサイズなんですけど、赤本にはB4って書いてありますが実際に書けるスペースは上の画像のように少し狭くなってます。まあでも裏にも書けるので十分ですね。
各問ごとに色々書いていきます。

第1問
名工大数学の第1問は発想がほとんどいらずただ計算するだけの問題であることが多いんですけど、今年もそうでしたね。
しかも定番の(1)で増減を調べさせ、(2)でそれを元にグラフを描き面積を求めるやつです。
(3)もおまけ程度でそんなに難しくないです。
ここは落としたくないんで慎重に計算したいですね。

第2問
これもまた微積の絡む問題でした。今度は媒介変数表示された曲線です。
(1)だけ独立してますね。ただこれがちょっと厄介で、因数定理で因数をみつけるんですけど分数なんですよね。僕もちょっとてこずりました。
(2)(3)も典型問題ですが、経験が無いと厳しいと思います。とはいえチャートの重要例題に載ってたはずなんでこれも落としたく無いですね。

第3問
数列の問題です。これは経験の差が出る問題って感じです。僕も初めてだったんで戸惑いましたがなんとか(4)までいきました。
ただこれ(3)からの答えを全部通分してしまっていると(5)の見通しが立ちにくく解くのが難しくなります。
僕も全部通分して答え出していたので、(5)は解けませんでした。

第4問
図形?の問題ですかね。(1)を解くのに点Bの座標を出す必要が出てくるのですがこれがめっちゃ面倒でした。僕は解答用紙の表のほとんどが点Bを出す過程で埋まりました笑
多分もっと良い方針があるんだと思います。
(1)で点Bの座標を出していれば(2)は楽勝ですね。
ここで僕は時間切れになりました。
(3)は図形的に考えれば(2)を利用して解けるみたいです。
(4)は代入して計算ですね。
個人的に第4問が1番難しいと思いました。

まとめ&アドバイス
全体的には昨年よりちょっと易しいのかな?って感じました。毎年複素数かベクトルのどちらかは出ていたので今年出なかったのは驚きました。名工大の数学は微積、複素数、極限、数列、ベクトルの中からしか基本出さないのでそこを重点的に勉強すると良いと思います。特に積分計算はあらゆるパターンを習得して、正確に素早く計算できるようにしておくと時間的余裕がかなり出てくると思います。その他の分野に関しては、共通テスト対策でやっておく程度で大丈夫だと思います。また整数の分野は出題範囲外なんで一切やらなくても良いです。(来年以降出題範囲に入る可能性もあるので注意)
とにかく典型問題をたくさん解いてください。
過去問は後期も含めガンガンやってください。
僕は前期9年分、後期4年分やりました。


物理

次の科目は理科です。僕は物理を選択しました。
試験時間は100分。配点は1000点中400点とこちらもかなり重要です。大問は3題ですが小問が多いので時間に余裕がある訳では無いです。
各問題について書いていきますね。

第1問
ここは毎年力学から出題されます。重心や見かけの重力が出てくるので題材としては難しそうですが、誘導が丁寧なので解きやすくはなってました。
(5)(6)の重心を考える問題が個人的には1番難しいと思いました。名工大の力学は解いていて凄く楽しいです笑

第2問
ここは毎年電磁気からの出題です。ただ年によっては力学との融合問題だったりします。
前半のコンデンサーの問題は直列か並列かに注意すれば、そこまで難しく無いです。
後半も丁寧に計算していけば難しく無いですね。
今年は電磁気が比較的易しかったです。ただ時間が厳しいかもしれません。

第3問
今年は波からの出題でした。個人的には1番難しく感じました。というか僕は最後に解いたので時間が足らず、そのせいで難しく感じたのかもしれないです。
他2つの大問と比べて小問の数が少ないので、その分基本問題も少なく意外と時間がかかってしまいました。波や熱力学が得意な人は先に第3問を解くのも良いかもしれません。

まとめ&アドバイス
難易度は昨年同様ですが、時間は昨年よりかかると思います。驚いたのは、作図問題が3つもあったことですね。作図問題にも慣れておくと良いと思います。あと今年は無かったのですが、論述問題も出題される可能性があります。
物理は公式に当てはめるだけである程度出来ますが、教科書などを読み込み理解を深めることで、目新しい設定の問題にも対応出来るようになります。名工大の物理は見たことない問題を出すことも多いので、それらに対応するためにも深く理解することに重きをおいて勉強すると良いと思います。


英語

最後は英語です。
試験時間は80分。配点は1000点中の200点。大問は5題です。第4問の計算問題と第5問の自由英作文以外はマーク式の問題です。とはいえ時間はかなり厳しいです。慣れが必要ですね。
英語はそんなに書くことないので各問ごとに書いたりはしないでおきます。
読むスピードがとにかく大事なんですけど、共通テストリーディングの対策をしていると速く読めるようになると思うので、そこに関しては共通テストの対策で十分だと思います。
科学関連の文章が1つは出ると思うので、科学関連の単語は過去問などを通して確認しておくと良いです。
あと第2問の穴埋めや第3問の言い換えでは語彙と文法の力もある程度いるので、対策はしておくべきだと思います。


試験終了後

あんま解放感なかったです笑
それよりも早く結果が知りたいって気持ちが強かったですね。
終わった直後は手応えあったんですけど、日にちが経つにつれてどんどん不安になりました笑
合格が決まった瞬間は本当に嬉しかったです。
参考として、僕の点数を自己採点ですが載せておきます。
共通テスト : 690 (換算後 : 345)
   数学 : 250
   物理 : 300
   英語 : 140
   合計 : 1035
正式な成績が届いたらまた公開します。
これから名工大模試を作成したり、受験生に有益な情報を流していくつもりなのでTwitterのフォローよろしくお願いします。

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拙い文章でしたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

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