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記憶

車から降りた
行ったことのあるショッピングモールの駐車場
小さい頃の私
妹は怒りながら車の中
父親は別の店へ
私は最上階の本屋を目指す
なぜか目が見えにくい
それは寝不足と店内の眩しさ
壁を伝いながら階段を登る
階段の終わり
隣のエスカレーターの人よりつまづいて
途中で大きな靴下屋へ
目が見えにくいから何度も靴下をおとす
母親と誰かは喋りながら私のフロアへ
私は本屋を目指してさらに上へ
どんどん眩しく目も開いてるのか開いてないのか
それでも気にせず壁を伝って階段を登る
なぜか目が見えにくい
物を近づけてもぼんやりとしか
それは寝不足と店内の眩しさ
医者らしき人が近くに寄ってくる
あなた元から盲目ですか
私は答える
寝不足だから一時的なものです
医者は首をかしげる
まあいいけど気をつけてくださいね
店内で少し話題になっていますよ
気にせず上へ
目指していた本屋
しかしこれでは本を読めない
目が開いているのか開いていないのかもわからない
必死に目を開けようとする
開けようとする
開けようとする
・・・・
目を覚ますとカーテンの隙間から日の光で顔面を照らされていた
布団では無くクッションの上
画面には見終わった記憶のないアニメの終了画面
昨日観た映画はダンサーインザダーク
首が痛い
日曜の14:17




※完全なお作り話です(実際の人物以下略には関係ありません)


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