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ヒュギーヌス『天文学について』(第2巻)翻訳(おわりに)

 くぅ~疲れましたw(※2回目)というわけで、前回翻訳した『カタステリズモイ』と併せまして、「星座とギリシャ神話」というテーマにおいて重要な文献2つの和訳を出揃えさせることができました。拙訳が星座の神話について調べる人にとって何かしらの参考になりましたら幸いです。
 
 とはいえ、『カタステリズモイ』『天文学について』を参考に書かれた星座の解説は、今までも数多に上ると思いますので、別に翻訳がなくても間接的にその情報に触れられてはいたとも言えるのですが…。
 
 だとしてもやはり、そのような孫引き的なものではなく(それどころかものによっては曾孫引き、玄孫引きになってるかも…)、原典に触れるのは、伝言ゲーム的に情報が微妙にズレていってしまうのを防ぐためには重要であることは否定できないと思います。そういう意味でも、自画自賛っぽくなってはしまいますが、拙訳にはまあまあ意義があるんではないかなー、とか思ったり。
 
 それと、拙訳拙訳言ってますが、これは謙譲表現ではなく、文字通り「拙い訳」という意味も多分に含んでおります。誤訳にならないように十分注意してはいましたが、どうしても限界はありますし。あと、注釈で訳者の自我出しすぎなのも、資料として使う際にはかなりのノイズになるかもしれません。まあそれでも、無いよりマシだろ!という感じで拙いながらもネットの海に放流してしまったのでした。
 
 そういうこともあり、いつかは西洋古典の専門家の方によるちゃんとした翻訳が出版されることを切に望んでやまないです。
 
 あ、でも、拙訳を参考とか引用とかで使うのは全然自由ですので、無断で使うことは何ら問題ありません(丸パクリ以外)。ですが、もし何かに使ったよ!という方がいらっしゃれば、こっそり教えていただければめちゃくちゃ嬉しいのでよろしくお願いいたします。

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