見出し画像

ヒュギーヌス『天文学について』(第2巻)翻訳㊱犬の前にいる者(こいぬ座)

犬の前にいる者

 この星座はより大きな「犬」の前に昇るように見える。ところで、少なからぬ者たちはこれをオーリーオーンの犬であるとする。また、「犬」の前に昇るため、この星座は「プロキュオーン(犬の前にいる者)」と呼ばれる。この星座についての物語はすべて、同じものが前出の「犬」に含まれている。

・犬の前にいる者:原文ではギリシャ語プロキュオーンProcyōnとなっており、これはこいぬ座α星プロキオンの語源になっています。詳しくは拙訳『カタステリズモイ』参照。


 こいぬ座に関しては急に雑すぎる解説!おおいぬ座と同じですよ、というだけで済ませるというなんとも横着すぎる記述…。
 
 いやいや、「熊の番人」の回でイーカリオスの飼い犬マイラはこいぬ座って言ってたでしょ!?その話すればいいじゃん!
 
 でも、「犬」の回ではうっかりしていたのかなんなのか、ヒュギーヌスはマイラをおおいぬ座として紹介してしまっているんですよね。今回の記述によってそのうっかりがリカバリできるてると言えなくもないですけど。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?