超絶面白日記2023

現在、7月23日の午前9時45分。
これから歯医者に行かないといけないので、何も手に付かない。

どこかで泣き叫びたいが、その「どこか」に行くのが面倒です。

昨日も「明日は歯医者に行かないといけないなぁ」と思って一日過ごした。だから実質、何もやってない。
いちおう「何か、世間で大事件が起きているのを知らないのも恐いから」という理由で、毎日ヤフーニュースを観るのだが、私の記事のチョイスが悪いのかヤフーニュース自体が退廃しているのか、クソみたいな記事で埋め尽くされている。

ただし、たまにはアホみたいなコタツ記事でも役に立つことがある。
爆笑問題の太田が、三谷幸喜との「確執」を語ったという記事だが、ヤフコメ欄には「二人のプロレスがいつも楽しい」みたいなことが書いてあった。

なんでこれが役に立ったかというと、現在読んでいる、太田のエッセイで小劇団への当てこすりが書いてあって、「えっ、いまだにそんなこと言ってるのか?」と思ってしまったから。
コタツ記事を読んで「まあ太田が三谷幸喜が気に入らないとしても、『おもしろ』に昇華させようとしているのならいいか」と思ったのだった(我ながら偉そうだが)。
太田が大学在学中あたりは、たぶん小劇団ブームの真っただ中だから、今とは状況が違う。90年代半ばくらいまで(その後のことはよく知らない)「友人に劇団で芝居やっているやつが一人か二人いても当たり前」という時代だったので、太田みたいに何らかの表現者を目指している人の中には、小劇団に対するやっかみを感じる人もいただろう。

太田はエッセイの中で「小劇団の役者には感情を込めればいい芝居ができると勘違いしているやつがいるが、本当に大切なのは感情ではなく『型』だ」と語っている。

しかし鴻上尚史だって野田秀樹だって後にロンドンに演劇留学したし、80年代~90年代にはどうだったか知らないが、そこまで単純な「演技の仕方」が小劇団の中でいまだにまかり通っているとは思えない。

あとエッセイの中に「高校時代、何の感動もなくなった自分に、感動を呼び起こしてくれたのはピカソの『泣く女』だった」とも書いてあった。
いや別に何を観て感動してもいいのだが、これはアニメ「君たちはどう生きるか」でだれかが「このアニメ映画は、アート的に観ると観方が変わる」みたいなことを書いていたときに感じた違和感と、同じことを感じた一文だった。

なぜなら、私は「ある程度の美術史を踏まえていないと、現代美術は理解できない」と思っているから。

「感性がないとアートは理解できない」と言うことが「正解」なのだとしたら、ほとんどの人が「じゃあ私はわかんないから観なくていいや」ってことになると思う。
だいたい、普通に考えて「写実的に書いても面白くないから」ってことで抽象画ができたのは明白なんじゃないかな?
それが画家の個性として反映されているならばね。
文化的に「こういうふうに描くもんだ」って決まっていたらまた別の話になるけど。

あとさらに関係ない話だが、アマプラで配信が始まったら、「シン・仮面ライダー」に対する、上映中になんだかんだ言われていた面白くもない批判を、配信で初めて観た人ではなく、上映中に映画館で観た人がもう一回、繰り返しているのを観て心底ウンザリした。

「でも変身ベルトは買います」みたいなこと言ってて、そういうやつが自分はいちばん嫌いだね。いやおもちゃのクォリティが、映像作品の出来とは別に異様に高い、買わずにはおられない、ということはあるとは思うんだが、それにしてもさあ、っていう話。

おしまい


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