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ダブり買いにまつわる大爆笑ほっこり話2024

ここ数日、noteに自分の失敗談を書くかどうかばかり悩んでいる。
人の失敗談は面白い。
「いや~同窓会の日にちを勘違いしてて、行った会場でまったく知らん人を讃える会をやってたよ」
でもいいし、
「あの人、お酒と間違えてフグの毒を飲んで死んじゃったんだよねぇ」
でもいい。

後者の場合、内容が残虐で救いがないが「90年代鬼畜サブカルっぽいよね!」のひと言でフォローできる。できないか。

失敗談を話すことは、自身の失敗の浄化にもつながる気がする。
「笑いに変える」というやつだ。
しかし、そうならないことある。
こちらが「おもしろ」と思って話していると、相手がどんどん真顔になり、
「それは……やっぱりまずいな」
と言い出したり、
「おまえ……自分が何を言っているのかわかってんの?」
と言われたり、
「なに、笑いに変えようとしてんだよ!!」
という見透かされたようなキツい言い方をされることもある。

しかし最も屈辱的なのは、相手がひととおり笑った後、
それが「完全なるさげすみの笑い」だとわかったときだろう。

笑わせるつもりが、笑われている。
失敗談を浄化するつもりが、世間に恥をさらしただけ。

今までの人生、そんなことばかりだった。
「いい人」は、私のダメさを黙認している人であり、
「意地悪な人」は、私のダメさをあげつらって嘲笑する人間だ。
つまり、私がダメ人間であることには変わりない。

いつか、全員殺す。

善人も、悪人も。

「〇す」なんて、最近はやりの書き方はしない。
「殺す」で良い。

さて、異常を前提としたうえで、最近、テレビ番組「ぽかぽか」を観ていた。
何曜日かのレギュラーメンバーが島崎和歌子だったのだが、観ながら、
「そういえば、彼女の主演ドラマ『魔法少女ちゅうかないぱねま!』のDVD(全二巻)、まだ買ってなかったな、買おう買おうと思っていたのに」
と思い出したのだ。

ちなみに、「ちゅうかないぱねま!」の前の番組「魔法少女ちゅうかなぱいぱい!」のDVDはすでに持っていた(全二巻)。
「ちゅうかなぱいぱい」を買っていた理由は、主演の小沢なつきがなんだかエロかったから。最近はこういうことを書くのもはばかられるようになってしまったが、そもそもアイドルやアイドル的な女優には十代であっても「色気」がなければ、なかなか主演まではたどりつかない。
「清楚さの中に色気」がないとダメで、清楚なだけなら、純朴な女子バレー部員などだってみんな清楚だし青春をバレーに賭ける姿は美しく、よこしまな目で見ることはできないのだ。

さて、「ちゅうかないぱねま!」をやっていた頃の島崎和歌子であるが、チャーミングな子ではあったが「少女にも関わらず色気がある」というような要素は微塵もなかった。
こういうことは説明するのがむずかしいので、80年代の島崎和歌子をエロ目線で観ていた人もいたかもしれないが、まあ一般的に、その後の芸能人生においても、島崎和歌子は「色気」で売ってきた人ではないのは理解していただけるだろう。

そんなわけで買うのを躊躇していたのだが、「ぽかぽか」を観ていて、「いっちょ、買うか!!」と思ってamazonで注文したのである。
そして届いて、たいして確認せず置いておいた。

数か月後。

そろそろ「観ようかな」と思って「ちゅうかないぱねま!」のDVDを取り出したら、それも「ちゅうかなぱいぱい!」だったのだ!!

「ちゅうかなぱいぱい!」のDVD、全二巻を、ダブり買いしてしまったのだ。

私はその場で号泣した。

おしまい


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