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デジハリエフェクトパックの受講を終えて

ご無沙汰しております。

前回、前々回と沢山の方に見ていただけてとても嬉しいです。
ヤッターーー!!

無事に4ヶ月間のデジハリ生活(家)が終わりましたので、
今僕がお伝えできる全てを余すところなく書き留めていこうと思います。

※当たり前ですが、教材内容など公開してはいけないような事は掲載いたしませんのでご了承ください。

受講を迷っている方、ゲームエフェクトに興味がある方達のお役に立てれば幸いです。





〇受講後までの制作物


まずはじめに、僕は個人でvtuber様からMVの案件をいただいたり、現職で企業様のPVや広告デザインなどをやっているので、少なからずツールの使い方などに関して、0から始める方よりもアドバンテージがあったと感じます。

なので、0から始める方にはあまり参考にならないかもしれませんが、一つの指標としてご覧ください。0から始める方は特にツールの使い方や、エラーが起きた時の対処法など、「こういうのって大体この辺で何とかなりそう」というのを経験から知っているのとそうでないのとでは大分違うと思うので、最初はツールの使い方に苦戦すると思います。

ですが、そこを乗り越えて自分の作りたいものができた時は達成感があるし、何よりこれからの制作活動にワクワクするはずなので、頑張ってください。応援しています!!エフェクトは楽しいぞ!!!



エフェクトパックの受講を決めて、教材の閲覧が解禁されるまで僕は待ちきれませんでした。とにかく何かしたい。作りたい。学びたい。

そんな僕は書籍での勉強を始めました。

これに関しては過去の記事でも書いたので割愛。


一通り読んで作って、初めてオリジナルで制作したエフェクトがこちら。


今見るとしょぼいですが、当時はとてもテンションあげあげで投稿した記憶があります。

先ほどの書籍での制作物も投稿しておりますので、
興味がある方は他の投稿も見てみてください

ちなみにですが、上記の書籍ではunityの「shader graph」というノードベースのシェーダー機能を使ってエフェクトの見た目を決めていきます。

shader graphはノードのそれぞれの役割を覚えないと、自分の理想とする表現をするのが難しいと思います。結構数学の知識が必要な気がします(体感)。

対してデジハリのエフェクトパックでは、「NOVA shader」というシェーダーに、テクスチャ(ベース・マスク・ゆがみ等)を割り当てて見た目を決めていきます。

極端に割愛して言うと、NOVA shaderはテクスチャとなる画像を割り当てて数値をいじれば良いだけです。より直感的にエフェクト作成ができます。

デジハリのエフェクトパックでは「shader graph」のサポートは基本的に受け付けておりませんので、そちらを学びたい方はご注意ください。


【受講開始】


エフェクトパックでは、2ヶ月ごとに課題を提出する形式で、

中間課題(前半2ヶ月):魔法陣(ループ)
最終課題(後半2ヶ月):ビーム(1ショット)

というテーマで作成していきます。
このテーマに関しては、「何も作るものが思い浮かばなかったらこれで作ってね」くらいのニュアンスな気がしたので、作りたいものがある人はなんでも良いんだと思います。実際の生徒さん達も色々な作品を上げていました(一応中間課題は魔法陣絡みではあったかな…?)


中間課題で提出したものがこちらです。


最初のオリジナルエフェクトから比べたら随分上達したと思います。
それもこれも、講座とNOVA shaderのおかげです(アリガタヤ…)

一つのエフェクトを仕上げて、それを属性違いで作っていくのは一つの練習方法としてアリかなと感じていました。

光を調整したり、霧や風などをイメージしながら制作していくのは楽しかったです。良い感じになった時は尚更bbbbb


最終課題では1ショットの発生から消失までのエフェクトを作成しました。


一つ目のエフェクトでは、最初の雄たけびの所のカメラワークを、
二つ目のエフェクトでは、エナジーボールの発射から着弾までの緩急を褒めていただけました。これ見て制作する方々の参考になれば幸いです。

めちゃくちゃ嬉しかったです///

「カメラワークってエフェクトに必要なくない?」と、僕も受講当初は思っていたのですが、会社規模によってはそこが重要視されるところも少なくないようでした。(少しですが動画教材にも構図の項目があります。)

とまあこんな感じで、上達を感じれるようなものが制作できましたよという感じでした。




〇教材、サポート内容


【動画教材】

デジハリオンラインでは基本的に動画教材で学習を進めていきます。
anyというデジハリのサービスがあり、動画教材の進捗状況(何%達成したか)などが見れるようになっています。

エフェクトパックの動画教材では以下の事が学べます。

・unityのパーティクルシステム(NOVA shader)を使ったエフェクトの基礎、応用
・unityの基本操作(C#、ライティング、シーン構築など一通りの要素)
・Mayaの基本操作(モデリング、アニメーション等一通りの要素)
・After effects,Premiere pro(一通りの要素)
・substance painterを用いたテクスチャ作成

僕は4ヶ月という期間がそんなに長くないと思っていたので、
とりあえずエフェクト講座だけを見て制作を進め、必要そうな所だけ他の講座やネット検索で情報を得ながら進めていきました。


【slackでの質問】

現役のエフェクトデザイナ―さんが質問に答えてくれます。
一応「unityとエフェクトに関する質問」という事だった気がしますが、基本どんな事でも真摯に答えてくれていました。

余談ですが、僕は1月生だったので、オリエンテーションが昨年末にありました。自己紹介や講座の流れなど一通りが終わり、最後に質問の時間があったのですが、一人の生徒さんが…

「年末年始の質問等の回答はどうなるんですか?(うろ覚え)」と聞きました。

この質問には全く変な意図は含まれておらず、単純にデジハリのスケジュールを聞きたかっただけだと思います。

すると質問対応の先生が、

「投げといてくれたら空いてる時に返します」と即座に返していて…

僕は密かに感動していました。心の中では泣いていました。そんな熱量でやってくれているのかと…
なんなら「いや正月くらいゆっくり休んでくれぇ(ノブ)」と思っていました。

もう一人の先生が、
「三が日は休みます」とフォローに入ってくれていましたが、もうこの時点で僕の心は奪われていました。先生達に良いものを見せたいと、ワクワクするものを見せたいという気持ちが湧いてきました。

余談でしたが、これくらい先生達も熱量を持って接してくれておりますので、分からない事は遠慮せず素直に聞いて、制作物のクオリティを上げる方が先生達も嬉しいと思います(勝手に思っています)


【週1の個人レッスン】

これに関しては、月1の集まりとはまた別の先生が担当していて、希望する人達が集まって一人一人自由に質問してフィードバックを受けれます。

こちらは月1の集まりよりももう少し時間を取ってラフに聞ける感じでした。顔も見せる必要が無いので、少しはリラックスして話せると思います。

他の人の質問が自分の参考になる場合も沢山あると思うので、そういった部分でも良いサービスかなと思います(僕は結局1回しか利用しませんでした)





〇エフェクト制作で特に大事だと感じた所


前回、前々回の記事でもまとめたかもしれませんが、受講を終えて改めて感じた事をまとめておこうと思います。


「全体像を明確にする」

一番良いのは、「このエフェクトを作りたい」というリファレンスを見つける事かと思います。

0からアイデアを出すのは難しいので、何か参考になるものを見つけて、それに寄せて作っていくのがクオリティも上がりやすいし良いのではと。

ラフの時点で「かっこよくなりそう」と感じれるものは、頑張ればそれに近づけていけるのではないでしょうか(多分)

模写にしたくないという方は、作りたいと思えるエフェクトを2つ見つけて、掛け合わせられる要素を見つけて混ぜていったりすると良いかもしれません。

やっぱり見切り発車の制作って上手くいかない事が多いです。
何でもかんでも見切り発車で知識もないのにやらせてくるあの社長は何もわかってn…おっと失礼しました。


「緩急」 

これも結局良いリファレンスを見つける事が大事です。
気持ち良いと感じるエフェクトをコマ割りで見てみる。で、それを真似してみる。僕が緩急で褒めて貰えたのも良いリファレンスに出会えたからです。

音楽にEDMというジャンルがありますが、EDMのサビ前からサビに入っていくあの部分の感じです。

ちょっと分かりずらい例かも知れません。

ピンタレストでfateと調べると戦闘シーンでめちゃくちゃ緩急の効いためちゃくちゃカッコいいシーンが見れると思うので参考にしてください。


「色」

個人的にはここが一番弱いと感じました。

ビームエフェクト一つとっても、ビームの芯となる部分に色を足すのか、周りを走るトレイルやツブに色を足すのか、メインの色とサブの色のバランスを取るのが凄く難しいと感じました。

これに関しては、色の法則などを知るのはもちろんですが、クオリティの高いエフェクトを参考にしたり、何より自然現象を見る事が大切だと学びました。

やっぱり、エフェクトになってしまったものばかりを見ていると、どういう要素が必要で、どういう要素をデフォルメできるのかというのに応用が効かなくなるのかなという感じがしました。

エフェクトだけじゃなく自然現象も沢山見ましょう…(自戒)


「テクスチャ作成」

テクスチャでエフェクトの見た目がだいぶ変わります。
解像度の善し悪しですらめちゃくちゃ変わります。

僕は基本的に「Filter forge」を使用して作成しました。
これである程度作りたいテクスチャは作れる気がします

Photo ShopやAfter Effectsを使用しる場面もあると思うのですが、繋ぎ目が分からないようにシームレスなテクスチャを作りたい場面ではFilter forgeを使った方が手っ取り早いです。

after effectsでは繋ぎ目を綺麗にできる時とできない時の差があるし、
photo shopではパターンスタンプがどうとか一手間かけなければいけないので、Filter forgeが圧倒的に速いし楽です。

substance painterが使えたり、自分で絵が描けたりする人はそっちの方が理想の見た目にできるかもしれません。僕もこれからはイラストも並行して学んでいきたいと思っています。



〇改善して欲しい点


サービス全体として僕はとても満足のいく内容でしたが、もちろん良い所ばかりでは無かったので、しっかりと書き残していこうと思います。

「デジハリにあるPCと回線をもっと強くしてあげてくれ」

これは正直そんなにうーん。という感じでは無いですが、月一の全体会の時に講師の先生が見本などを見せるのにunityを開いたり、youtubeで参考のエフェクトなどを見せてくれようとするのですが、これがまあ遅い時は遅いんですよね。

先生のせいじゃなくて、PCのせいで。

これに少しうーん。と感じたのは僕だけかもしれませんが、「デジハリ」っていうくらいなんだからさ…と少しだけ感じてしまいました。すみません。
気にならない人は気にならないと思います。


「anyプレイヤーをもっと使いやすくしてくれ」

これが一番うーーーん。と感じた点です。

これに関してはyoutubeの動画プレイヤーが使いやすすぎて、それに慣れすぎてそう感じるのでしょうが、youtubeでもショートカットキーで倍速にしたり操作をしている民にとってはとても煩わしいものだと思います。

ざっくり上げていきます。

・倍速が1.5倍速までしかない
・次の動画を再生するボタンが無い
→一回一回講座のページに戻らなくてはいけない
・音量が一回一回50%に戻る
・カーソルキーでスキップできない
・画面クリックで再生、停止ができない
・スキップボタンは30秒スキップのみ


これくらいでしょうか…

とんでもなく使いにくい事が分かると思います。
これは僕だけが感じる事ではないと信じたひ……

次の動画に進めないのは、講座の進捗状況のシステム上しょうがない仕様な気がするのですが、音量とカーソルキーと画面クリックで再生停止に関してはとてもうーーーん。と感じました。

これは多分デジハリオンラインの教材全てこうです。
エフェクトパック以外を受講する人にも当てはまります。

受講される方は覚えておくと予想外のイライラが無くて済むかもしれません。




〇実感した事、まとめ


「講座、講師陣の質」

個人的には大変満足しています。

講師の方々も現役で活躍されている方達なので、フィードバックやアドバイスが的確で「?」となる事がありませんでした。

言葉だけでなくフィードバックのイラストも描いて貰える(クオリティ激高)ので、どんなエフェクトにしたらいいかというのが迷わなくて済むと思います。

動画教材についても、講座ページで謳っているように、エフェクト制作について何も分からない人でも、クオリティの高いエフェクトが作れるようになるものは揃っている気がします。


「やらないとできるようにはならない」

これは当たり前ですが、結局やらないとできるようにはなりません。

講座を進めていればそれだけで企業に就職できるとは到底思えません。
そもそもポートフォリオとして作品を提出するのに、種類の違う4作品くらいを作った方が良いとの事なので、オリジナルのエフェクトを最低4つは作る事になります。

講座を一通り学び終えて、そこから自分がどんなものを作りたくて、作りたいものをどう実現していくのか、そしてどうやってクオリティを上げていくのかが重要です。

やっぱり、どんな事でもやった分だけ成長していくと思います。
知識だけ増えても、何も作っていないのではそれまでです。考えながら作る。これに尽きると思います。


「就職できるかどうか」

結局はここが一番大事です。
僕はこれからもう少しポートフォリオ作品を揃えて転職活動を始める予定です。

8月までには就職を決めれるように努力していきたいと思っております。
無事採用された際にはまたこちらで報告できればと思いますので、これからエフェクトデザイナーを目指される方達の励みになれば幸いです。

何事もそうですが、分かれば分かるほどエフェクト作成は楽しいので、これからエフェクトパックを受講する方も、できる限りデジハリのサービスをフル活用して楽しんでください!!!!!(激励)





最後まで読んでいただき、ありがとうございました!!!!!

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