プロジェクト・ヘイルメアリー

長編SFもの。地球の危機を救うためにはるか遠い宇宙まで解決策を探しに旅に出て……という割とありそうな出だしだが、その先で出会う異星人とのコミュニケーションにほっこりさせられる。結びも秀逸。
読んでいると日常でのコミュニケーションや多様性について考えさせられる。
SF好きな人は多分読みはじめたら止まらなくなると思うので注意(笑)。

コンセプチュアル思考

物事の具象から本質的な概念・定義を取り出し、そこから再構成して再度具象に落とすといった感じの思考法について書かれた本。意味的な部分の捉え方や考え方を、事業のあり方や倫理的な課題、キャリアなどに絡めて展開されている。本思考法のツールを用いたワークショップが豊富に載せられているので、読みながらトレーニングも出来るように構成されている部分が凡百のXX思考法的な本とは一線を画している。
仕事や人生についての考えを深めたい人におすすめ。

新規事業を成功させるPMFの教科書

PMF（プロダクトマーケットフィット）について、それがどんなものか？どんな指標を見れば分かるのか？PMFするためのポイントはどんなものか？などについて書かれた本。
結局売ろうとしているプロダクトが顧客にフィットしていなければ、マーケティングやら広告やら人材などにコストを投下しても売れるようにはならない。まずはPMFを達成する事を目指すべきという事。
各社の実体験に基づく事例も多めに載っているし、要のPMFについての説明も分かりやすい。
プロダクトや事業に関わっているひと全般におすすめ。

成熟とともに限りある時を生きる

シンプルライフで著名なドミニックローホーさんの本。成熟とシンプル、今を生きるを核にした生き方について書かれている。自由に生きるにはどういった点に気を配ればいいのか、古い習慣を捨て、どういった新しい習慣を身につければ、自分らしく自由に成熟した人生を送っていけるのかについていろいろな側面から提唱されている。
年を食えばその分しがらみや固着した習慣などは気がつかないうちに増えているものだが、本書はそういった縛りから解放されるための良いヒントに満ちている。
自由に生きたい、成熟した人生などに興味があるひとにおすすめ。

読んでいる本

・コード・ブレーカー
・バカと無知
・ウォーレン・バフェットの「仕事と人生を豊にする8つの哲学」
・積み木シンドローム
・継続的デリバリーのソフトウェア工学