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友達がなぜ増えないのか、友達が少ない人の話

私は友達が少ない。
中学校より前の同級生で連絡を頻繁に取る人は1人もいないし、高校の同級生でさえ気軽に連絡できるのは2人しかいない。
学部の同期とも、院の同期とも、気付いたら連絡を取らなくなった人が大勢いる。

大勢で集まってワイワイするのも好きだ。
でも、そういう時に会う人たち全員と「友達」なのかと言われれば、そうでもない。

その時によって顔ぶれは違うけれど、頻繁に会うのは大抵5人くらい。
最近はSNSでのつながりもあるけれど、個別に会うような人はいない(そもそも、ほとんどの人が地理的に離れている)。

まあそれも仕方ない。
私は「友達」と思えるまでのハードルが、結構高いみたいだからだ。

まず、私は1人でいたい時と誰かといたい時がはっきり分かれている。
別に1人でいたい時を邪魔されたからと不機嫌になることはないけれど、1人になる時間が、ある程度は必要だ。

お酒が好きだから1人飲みをしてみたいと思ったこともあるけれど、結局したことがない。
私が見聞きした範囲だと、1人で飲みに行く人って、「他のお客さんやお店の人と話したい人」と思われる確率が高いようだからだ。

せっかく1人でいたいから飲みに来たのに、そうやって知らない人から話しかけられるなんてたまったもんじゃない。
だから、1人で飲みたい時は専ら家飲みだ。

思い返してみると、私が友達になる人は、一部の驚異的に話が合ってすぐに仲良くなった人を除くと、「一緒に何かしたことがある人」ばかりだ。
一緒にアルバイトしていたとか、授業を受けていたとか、グループワークをしたとか、そんな感じ。

一緒に何かをする内に見える人間性に安心してからでないと、友達になれないというか…。
仲良くなりながらどんな人かを知るのでなく、どんな人かわかってからでないと友達になりたいという気持ちが起きないのだ。

そういえば、内定式の時、隣に座った人たちが「このあと誰か誘って飲みに行こう」と話しているのが聞こえて、「行きたくないなあ…」と思った。
元々終わったらすぐに飛行機に乗る予定だったので心配しなくてもよかったのだが、仮に時間があっても行かなかったと思う。

なんていうか、そんないきなり飲み会なんてしなくても、働き始めてから気が合う人と飲みに行けばよくない?と思ってしまうのだ。
表面的な話しかしないような飲み会に100回行くよりも、本気の本気で1回仕事する方がどんな人かわかると思う。

更に思い出したけれど、院に入りたての頃、「とりあえず懇親会しよう!」みたいなことを言う同期も苦手だった。
発言の裏に見え隠れしている「同期=仲良くしないといけない存在」みたいな価値観が嫌だったし、人間関係を強制されている感覚も嫌だった。

もっと言えば、学部4年の頃に語学留学した時も、外国籍の友達は1人もできなかった。
用意されているアクティビティにでも参加すればよかったのかもしれないけれど、たかだか2週間同じ教室で過ごしたくらいで仲良くはなれなかった。

こういう時、「せっかく来たんだから仲良くなりたい!」と積極的に行動を起こせる人もいるんだろう。
そういう気持ちが私にもなかったわけではないけれど、義務感で無理やり友達らしき存在を増やしても仕方ないから結局何もしなかった。

他人と仲良くなるハードルが低い人、すぐに話しただけで友達と呼べるような人が、羨ましくなる時もある。
だって、こんな性質だと、誰かといたい時にぱっと誘える人が少ない。

でも、そうやって無理やり人付き合いを増やそうとしても、どうやっても疲れてしまうんだよな…。

閉じこもりすぎ、凝り固まりすぎにならないように、時々風通しをしながら、基本的には1人か気の合うほんの数人と付き合っていくのが、私には向いているみたいだ。

人と会うこと自体が嫌いなわけじゃないし、趣味もたくさんある。
ゆるゆると、自分のペースでつながりを増やしていければいいと思う。

最後までお読みいただきありがとうございます。 これからもたくさん書いていきますので、また会えますように。