見出し画像

Dearウエンツ瑛士さん

まずはウエンツ瑛士さん、10月8日、33歳のお誕生日おめでとうございます!

…と、わたくしが以前からめちゃめちゃにWaTファンでウエンツさんファンなのは、Twitterとかいろんなところでウエンツさんの話ばかりしているので多くの人は「ハイハイ知ってる」という感じでしょう(笑)

10月初旬にイギリス留学に旅立ったウエンツさん。
ここで「ウエンツさん愛」について語ることがあろうとは思っていませんでしたが、その決断のあまりの清廉さに感銘を受けてしまい、今年のウエンツさんの誕生日は、そんなウエンツさんに寄せる言葉をこの場を借りてしたためたいと思いました。

レズビアンなのに好き

ていうかまず、レズビアンなのに男性芸能人が好きなのか?という疑問を持つ方も中にはおられるかな、と思います。
ゲイの男性が松田聖子やモー娘。を好きなのは割と理解されやすいことと比較して考えると、「男性アイドルファンの女性」ってものがそもそも世間で軽んじられているよな、と感じたりもしますが。

とはいえ私自身、WaTの2人の他にもファンクラブに入ったりライブに行くくらい推しているアイドルが数組いますが、それはみんな女性なんですよね。
レズビアンであることを抜きにしても基本的には女性芸能人のファンになることが多いタイプなのに、なぜWaTは、ウエンツさんは例外なのか。自分でもそこはちょっと不思議に思います。

「ビジュアル的に可愛くて男臭さがないから」という理由は、一般的に割にすぐ思いつくことかと思いますが、その理由は私としてはあまりピンときません。

ビジュアルが男臭くなく可愛い男性芸能人は他にもいますが、そういう人がどんなに素敵なパフォーマンスをしたり、素晴らしい言動をしたりしても、すごいな〜えらいな〜と思うだけで、ファンになるほどの情熱は持てないことが多いです。そういう時「私は本当にイケメンに興味ないんだなあ」なんて思ったりもするんですが…
じゃあ、なんで、WaT!?(自問自答)

私が最初にWaTを好きになった大きなきっかけとして、「2人の仲の良さにBL的に萌えた」というのは確実にあります。
歌のグループのメンバー同士としてはもちろん、親友にしても近すぎる距離感やお互いのことを好きすぎる言動に何度ときめかされたか知れません。

しかし、そういう仲が良すぎて愛情にまで見える言動をする男性芸能人同士という関係性は、実は他にもけっこうありますよね。
そういう男性同士に表現に「萌えっ」と思わないわけでもないのですが、心のどこかに何か小骨のようなものが引っかかるような感覚が、私にはあります。

一つには、ホモソーシャルの雰囲気を感じ取ってしまうこと。それはごくわずかな場合もあれば、拒否感情の方が強くなるほどあからさまな場合もあります。
「女にはわからない男同士の話」や「女には顔をしかめられる男のバカさ」を確かめ合うために、カップルのようにベタベタしてみせる男性同士の雰囲気に、私は鼻白んでしまうのです。

もう一つは、「ゲイごっこ」してみせることができる特権への無頓着さに。「同性間で本当に恋愛関係になるはずがない」という「安心感」の上にあぐらをかきながら、「●●くんが可愛くて大好き」などと同性への「愛」を語る、その屈託のなさにムカつかずにいられるほど同性愛者として私は菩薩じゃありません。

しかし、WaTの2人の仲の良い様子には、なぜかそれらの嫌らしさを感じたことがないのです。
「男の世界」を確認し合うためにいちゃついているように見えたこともないし、何かを茶化したり排除したりするために仲良くしているように見えたこともありません。

10代の頃から互いを支え合ってきた彼らの関係性は、どこまでも汚れなく美しい少年の心を閉じ込めた宝石のようで、2人はそれを今も、見せびらかすことさえできないほど大切にしているように、私には思えます。

どうして彼らがそんな風に男特有の嫌らしさを持たずにいられるのか、私にもわかりません。運命的な巡り合わせだったのかもしれないし、単に2人の性格がすこぶる良いからかもしれません。

ウエンツさんも徹平さんも、支配的に振る舞いたいとか、自分の力を誇示したいという欲をほとんど感じさせないんですよね。

もちろん人間だから、見栄を張りたい気持ちがまったく無いわけではないでしょう。でも、そこで「これはいけない」と踏み止まって、相手と対等であるように努めたり、相手が威圧感を覚えないように歩み寄ろうととするのが大人の対応ですよね。

ところが、成人男性の中には支配的な振る舞いをすることに何のためらいもない人がけっこう多くいるのです。
私の経験則ではありますが、ウエンツさんと徹平さんほど、場の空気を支配しようとしない、特別扱いされようとしない、「先生」になろうとしない男性はかなりレアです。

元々こういう人たちだったから2人の関係性にもホモソーシャルな嫌らしさがないのか、それとも2人の関係性が彼らの人間性をも育ててきたのか、卵が先か鶏が先かわかりません。
もしくはそんなことはどうでもいいのかもしれません。今はただただ、2人が出会えてよかった、私が彼らに出会えてよかったと思います。

イマジナリーフレンド?心の同志?

ところでなぜ2人とも素晴らしいWaTのうちのウエンツさんに、特に私が執心しているかというと、おそらくそれは、私自身の思考パターンがウエンツさん寄りだからだと思います。

たぶんかなり言語優位者で、物事を言語化して考え整理していそうな感じとか、言葉にして伝えることと伝えないことの精査に膨大な思考を費やしてそうな感じとか、一つ一つの判断がわかる〜って勝手に思っちゃうので、やっぱり特別に思わざるを得ない。

実在の人物をイマジナリーフレンドと呼ぶのは妙だし、都合のいい消費でもあるかもしれませんが、私にとってウエンツさんは「心の中の同志」のような感覚で見ている人かもしれません。

ウエンツさんの発信する意見すべてに同意しているわけではないし、「これに関しては見識が足りないのでは?」と思う時もままあります。
しかし、この数年、かなり誠実に価値観をアップデートしてきたその歩みを一ファンとして見てきました。きっとイギリス留学によって、さらに磨きがかかるのではないかと期待しています。

留学の決断も、世間的な価値観に流されず、他人にも自分自身にも誠実でいようとするウエンツさんだからこそできたことだと感じます。それは私にとっても勇気になりました。

ウエンツさんが前に進んでいる間は、私自身も前進しようと思えます。
彼が私の一方通行な「心の中の同志」でいてくれる限り、自分も夢と希望と、そこに向かう努力を保ち続けられる気がするのです。

というわけで改めて、ハッピーバースデー!ウエンツ瑛士さん。そして新たな出発おめでとうございます。
33歳はきっとこれまでよりさらに特別な、素晴らしい一年になることでしょう。

こうはならないと思うけど(笑)体に気をつけてね!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?