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ヘアカラー遍歴

20歳くらいの時から白髪に悩まされている。
白髪というと苦労人のイメージがあってそぐわない気がして嫌なのだが(なぜならまったく苦労してないから)、勝手に考えている白髪の原因がある。

おしゃれでもなんでもないのに、ある時思い立ってブリーチして金髪にしてしまったのが原因なのではと思っている。
しかも美容室とかに行かず、市販の薬を使って。
完全にノリでやってしまった。
その後から、ブリーチしていない部分にも色が付かない髪が出てきた気がしている。

根が楽観的なので、白髪が多くて嫌だなとは思いつつも、白髪が目立ってくると「今度は何色にしようかな〜」なんてことを考えていた。
もちろん市販薬で。
今考えると相当髪にダメージを与えまくってた。

社会人になってからは、好きな色にはできないから、カラーリングはただただ面倒なものになっていったが、収入もあることだし、ま、リフレッシュにもなるしとヘアサロンに行くことに。
そうすると、ファッションに無頓着な自分のことだから、白髪がなかったらひどいことになってただろし、癒しも得られなかっただろうから、白髪あってもまぁ良かったかなと思うようになってきた。

そうして市販薬よりマシとはいえ髪を痛めつけること幾星霜。
去年の7月のことである。
行きつけのサロンが少し遠いので、ちょっと面倒になり近場のヘアサロンに初めて行ってみた。
そうしたらものすっっっごくしみたのだ。
ところが今までそんなことになったことがなく、これがしみてるというのがよく分かっていなかった。
ドライアイスを押し付けられているような(触ったことないので想像)、冷たいような、じんじんするような、という感じで、いつもよりちょっと強い液なのかなぁとぼんやり思っていた。

終わってしばらくすると頭皮が荒れたのか、ぼろぼろ取れる。
フケというより皮みたいなのが、ぼろっと取れるのだ。
ここでもぼんくらな私は、ヘアカラーのせいだと思わなかった。
夏だし、髪をちゃんと洗えてないのかなと思い、熱心に洗うくらいだった。

そして大馬鹿なことに、ヘアカラーの異変をすっかり忘れた9月頃、そのヘアサロンのクーポンがあるからとまた行ってしまったのだ!
ヘアカラーしてもらってまた「くーーーー」という体験をし、家に帰って頭皮からぼろぼろ皮が取れ、ようやく気付いた。
あれ、カラーリングのせいで頭皮荒れたってことじゃない?

そこからカラーリングはしばらくしちゃいけなさそうだぞ、となって、カラーシャンプーを試してみたが、あまり染まらないし、何よりもめちゃくちゃ面倒で挫折。
ヘアマニキュアでだましつつ数ヶ月やり過ごしていたら、ようやく頭皮がおさまった。

1月頃にいつも行っているヘアサロンに行き、かくかくしかじか伝え、できるだけ低刺激でカラーリングしてもらった。
でもやっぱりちょっと違和感。

そんな折に環境について考えることがあり、環境保護団体が絵画にスープをぶっかけるけれど、本人がピンクに染めている髪こそ環境によくないんじゃないか?という意見を読んだ。
本当にその通りだよな…と思うと同時に、ずーーーっと髪を染め続けている自分は人のこと言えないよなとも思った。
しかも人間の頭皮が荒れるくらいのものは、環境に相当悪いに決まっている。

だからといってまだ白髪を通す勇気もない。
そうなるとせめて少しでもオーガニックなものにしたほうがいいのでは?と思うようになった。

ということで、本日、全部オーガニックをうたってるサロンに行ってきた。
ヘナが一番自然のものだとは思うのだが、色があまり好きでないのと、どこかでヘナを止めるのは大変なので覚悟が必要と書かれていたのを読んだので選択肢から外した。

ということでオーガニックカラーの初体験はというと…
こんなにも何も感じないものなんだーー!と驚き。
あのえらくしみた時以前のカラーリングですら、実は刺激があったんだーと気付くくらい(気付くの遅すぎというのもあるが)、本当に何も感じなかった。
ちょっと感動してしまった。
しかもきれいな色にそまって大満足である。

後から調べると、ビーガンカラーの方がエシカルにも言及しているので、もしかしたらそちらのほうがより環境に配慮されているのかもしれない。
そういう意味で、今度はそちらのサロンを試してみようかなと思うけれども、今日行ったサランでも今までの中で最高の体験ができた。

自分が白髪を受け入れられる日まで、環境と自分の妥協点を探っていきたい。

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