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STELLA 後編

SCENE04.星降る夜に

場面変わって屋上、望遠鏡がひとつ置いてある。

通泰:なんだこれ。

と望遠鏡を覗いていると後ろに人影が

??:あなたも星を見に来たの?

通泰:うわぁぁぁああ。

??:あ、流れ星。今日はふたご座流星群が綺麗に見える日なの、明日は新月だし。

??:あっちがオリオン座で、

??:ペテルギウスにシリウス。

??は呆気に取られて動けないままの通泰を横目に星の魅力を語り続ける。

通泰:君誰?噂の幽霊?

??:幽霊?

通泰:いや最近幽霊が出るって噂で。

??:あぁ、多分それ私

通泰:な、なんでこんな時間に一人でこんなところに?

??:私、星を見るのが好きなの

??:あなたも見てみる?

と、少女は通泰を望遠鏡の方まで案内した。

通泰:うわぁ、望遠鏡って初めて見たけどこんなにくっきり、、

??:凄いでしょ?

通泰:星ってこんなに綺麗に見えたんだな。いままで考えたこともなかったよ。

??:みんな暗い世の中で下向いて生きてるから、気付いてないんだよ

通泰:暗い世の中かぁ、、、


SCENE05.幽霊の正体。

用務員さんが朝早くから校門の前を清掃している。

その近くで玲花が待っていた

玲花:よぉ

通泰:あ、玲花ごめん。昨日はさもうマジで無理って言ったのに無理やり連れていくからさ

玲花:だからって置いてくことはねぇだろ。どんだけ用務員さんに怒られたと思ってんだよ

通泰:いや、マジでごめんって。ってかあれ用務員さんだった。

用務員:え、何呼んだ?

玲花:呼んでない。ってかいつからいたの。

通泰:あ、用務員さん、昨日屋上に女の子が居たんですけど、、

用務員:あー、出会っちゃったか〜。

玲花:え、なに?幽霊見たの??

通泰:いや、幽霊かどうか分からないんだけど、、

用務員:いや、あれはね、本当に幽霊だよ。

通泰:え?

用務員:今から12年前にこの学校で亡くなった子がいたの。

玲花:本当に幽霊居たんだ!

用務員:この校舎がが経つ前ここには展望台があって、そこで毎年、星を巡るツアーみたいなのがあったのよ。
亡くなったのは学生ボランティアのツアーガイドの子。
崖から落ちてなくなっちゃったみたいで。

通泰:そうだったんだ。

用務員:でも害はないらしいから、いいかなって。

玲花:えぇ、いいかなって。そんなノリで、、

通泰:そっか、でも本当に星は綺麗だったよ。

玲花:え、なに、あんた幽霊と欲しみてたの?

通泰:あ、いや違くて、、

玲花:私が怒られてる間に?

通泰:違うんだって!あ、じゃあ今度一緒に見に行こう!??ね?

玲花:うーーん、それなら許す、、、

通泰:ふぅ、、

??:また、待ってるね、、、

通泰:え?

玲花:なに?

通泰:いや、なんでもないよ。

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はい、一応これで終わりなのですが、
テーマ「ファンタジー」
必須項目「ツアーガイド」「主人公:通泰」

そして、「刷毛を使うこと」
これに関しては映像ないと分かりませんねwww
最初のテラスのシーンで登場します。

というような内容でやらせてもらいました。

この物語で1番言いたかったことは

通泰:星ってこんなに綺麗に見えたんだな。いままで考えたこともなかったよ。

??:みんな暗い世の中で下向いて生きてるから、気付いてないんだよ

ですね。


2020年は本当に街から人が減り、博多ですらもはやゴーストタウンみたいな時期がありましたね。
そしてみんなマスクをして、どんより、、
深い溜息に包まれて、
暗い世の中だからこそふと上を向いたりするのも悪くないというメッセージを込めたかったのでした。
薄っぺらいなぁおいw

まず主演通泰くんを演じてくれた俳優さんはすごく明るくムードメーカーで現場でもずっとふざけてくれました。ラストの朝のシーンを撮る際に走り回って沼に足を突っ込んで洗うはめになったことは鮮明に覚えてますね。
この作品にしたいなぁと構想を練ってる際にあったことも無くたまたまインスタで見て「この人来れねぇのかなぁ、」と思ったところ同じ事務所の萌役の子が連れてきてくれました。

そして次、玲花役を演じてくれた方。
とある学生主催のモデルイベントで知り合ったモデルさんですね。
その際に連絡先を聞きコミュニケーションをとっているうちにまさかの家が徒歩五分距離。
超ご近所さんwww
彼女には成人式の日に部活の後輩に花をあげるついでにドライフラワー的なペンみたいなやつをプレゼントしました。まだ持ってるかな、これ不安だぞw
演技初挑戦という大事な機会をこんな作品でもらっちゃって申し訳ない。
あの後も何度か演技の仕事してるみたいですね。
頑張ってるなぁ。

次に萌役!この方はとにかく大人のお姉さんでさらにパワフル。強い女性像を見せつけられました。
そしてなにより演技が今回のキャストの中でピカイチ。彼女のシーンほぼワンテイクじゃなかったかな。拉致シーンだけ何回も撮りましたねw
後で映像を見た際に思ったのはセリフの聞き取りやすさ。半端じゃなかったっす、ねぇさん。
またいつか一緒に仕事させていただきたい方ですね。

ちなみに上記3人は同じ事務所です。

そして用務員さんを演じてくれた俳優さん
今回唯一の大人枠ですね。
この方はコミカルさがすごく、何させても面白い。
カメラを止めたあとのプレビューの際はカメラマンや編集、助監督とで大爆笑しながら見てました。
今この方と一緒に昔の作家さんの文学を元に舞台をつくりあげております。

そして幽霊を演じてくれた方。
プライベートの友達です。
女優でもなんでもないです。
じゃあなんでオファーしたんやねん。って話ですがこの子は大学のサークルでバンドのボーカルをしている子なのです。
その姿に惚れたというか、完全にこう、憑依してると言うかww
あの子のライブ凄いんすよ、臓器が抉られる。
本人はかなり謙遜してましたが超天才肌なんだと思ってます。努力の上に成り立つタイプの。
演技もそつなくこなし、12月の寒空の中幽霊を演じるために野外で裸足になってました。
もはやあんたプロだよ。

あ、あと大我役は僕がやりました。はい。以上w

キャストでは通泰以外とは以前から面識があったのですが、クルーはこの日が初対面でした。有り得んですよねww
カメラマンくんと編集くんを迎えに行った際には目の前に現れた怪しい人を見てカチンコチンだったのをよく覚えています。

カメラマンくんは「僕は現場経験ほぼないです」とか「アシスタントがいいです」とか言ってましたが、当初予定のカメラマンに飛ばれ、彼にカメラマンを任せました。
途中から覚醒して4Kのシネマカメラをバキバキに扱う彼はマジでかっこよかったです。
これからも彼のカメラが撮るものにかっけぇかっけぇ言い続けたいです。

そして編集くん、撮影がかなり時間をとってしまいたった8時間であのクオリティまで持って行ったのにはマジで脱帽でした。
そしてやはり悔しかったのか「次また、、」と言ったのには年下ですが尊敬しかないです。見習うべき向上心でしたね。
本当はCGとかがかなり(個人的には福岡で一番)強い編集マンなので、そっちとかをド派手にやる作品の企画案とかを持っていきたいです。彼は凄いよ。


長くなりましたが見て下さりありがとうございました。

これにて僕の右も左も分からない初の映画監督という挑戦は終わりました。

僕自身も力の物足りなさを極大に感じながら次に向けてまた次の映画祭を探して、作品に取りかかりました。

次に投稿する予定のものは時間をかけて書いたものです。
ちゃんと練り込まれてるはず。多分。

あとがきの方が長くなったな、ありがとうございました🙄

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