新日本カレンダー 広報室

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  • 思いたった日、本日和。

    季節におすすめの本を紹介しています。※以前「暦生活のblog」サイト内にて掲載していたもののアーカイブ集(一部加筆修正を加えたもの)になります。

最近の記事

特別な一夜に“ちいさな謎”を追いかける本 #立夏「夜のピクニック」

こんにちは。広報室の下滝です。 季節が移り変わるのは本当にあっという間で、ついこの前までまだ桜の花びらが道路や川面に少し残っていたのに、今そこで目に映るのは、美しく風にそよぐ新緑たち。 二十四節気という暦の上では「立夏」を迎え、暦の上ではいよいよ夏がはじまりました。 夏といえば、お祭りやバーベキューなど野外でのイベントが楽しい季節。 着込んでいた衣が薄くなり身軽になって出かけると、心まで軽く自由になった気がして良いものです。 学校に通っていた頃は制服の衣替えなどで季節の

    • 美しい自然を慈しむ本 #穀雨「生きていることを楽しんで ターシャの言葉」

      こんにちは。広報室の下滝です。 桜も葉桜に変わり、季節が夏に向けて動きはじめたのを感じます。 緑の葉が青々と風に揺れて、植物の活力を感じられる時期。 冬の間眠っていた鉢植えたちを植え替えたり、挿し木をして増やすのにも良い季節です。 今回は恵みの雨に植物たちが輝く今の季節にぴったりな、庭造りの名手であり、絵本作家、画家として美しい自然のあり方を愛したターシャ・テューダーの言葉を集めた素敵な本「生きていることを楽しんで」をご紹介します。 “スローライフの元祖”ターシャの人生

      • この世を少しだけ忘れるのにぴったりな本 #清明「陰陽師」

        こんにちは。広報室の下滝です。 通勤電車の中からぼんやりと町を眺めていると、ちらほらと薄いピンクが目に留まります。 今年もお花見の季節がきたんだなと嬉しく思いつつも、満開になる前に雨で散ってしまわないかと心配になってしまったり。 大勢でワイワイとお花見するのも楽しいですが、はらはらと静かに散っていく桜を眺めながら一人お酒を飲むのもいいですね。 そんな風にお酒を片手に(もちろんお茶でもジュースでも良いのですが)、肴のように開きたい本。 今回ご紹介するのは、物語の中の景色を

        • 今日の道には何が咲いてた? #啓蟄「草の辞典 野の花・道の草」

          こんにちは。広報室の下滝です。 やわらかな日差しが緑を反射させる眩しさに、ああ、春がきているんだなと感じることが多くなってきました。 新生活への第一歩を踏み出している方も多いのではないでしょうか。 ほんの少し寂しさを感じながらも、寒いだけではなくどこか期待に満ちたほんのりと暖かい空気が、外に飛び出していける勇気や元気をくれる気がします。 そしてそれは私たち人間だけではなく、野に咲く草花たちも同じなのかもしれません。 今回ご紹介するのは、新しい世界へ飛び出してきた芽吹き

        特別な一夜に“ちいさな謎”を追いかける本 #立夏「夜のピクニック」

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        • 思いたった日、本日和。
          24本

        記事

          星がみんな、きみの友だちになる本 #雨水「星の王子さまの天文ノート」

          こんにちは。広報室の下滝です。 少しずつ暖かさを感じられるようになり、寒さも峠を越えたような気がする今日この頃。 晴れた日の夜空に冬は簡単に見つけられたオリオン座が見えなくなり、夜空も季節を変えて動いている様子が感じられます。 夜空といえば、ニュースを追っていた方も多いかと思いますが、探査機「はやぶさ」「はやぶさ2」の果たした偉業と長い旅には世界中が注目し、改めて小惑星探査に注目が集まりました。 今回は、ぼんやりと知識はありながらも、詳しくはよく知らない…そんな宇宙につ

          星がみんな、きみの友だちになる本 #雨水「星の王子さまの天文ノート」

          イロトリドリの愛しい世界を教えてくれる本 #立春「 きれいな色とことば」

          こんにちは。広報室の下滝です。 夜はまだ寒いですが、日中は陽の光がぽかぽかとさしこんで、春の気配が感じられるようになってきました。 木々の芽吹きが目立ちはじめ、わくわく、そわそわと新しい生命への期待がふくらむような春の空気。 花粉症のことを考えるとものすごく気が重いところもあるのですが、タンポポの花の黄色やレンゲのピンクなど、冬には茶色や灰色に感じられていた風景に明るい色が垣間見えてくると、やっぱり春はいいなと思います。 今回ご紹介するのは、そんな景色から人の心の中にま

          イロトリドリの愛しい世界を教えてくれる本 #立春「 きれいな色とことば」

          出会いと別れと愛しい仲間たち。#春分「神様のカルテ」

          こんにちは。広報室の下滝です。 3月も半ばを過ぎ、残すところあと一週間ほどになりました。 “春は出会いと別れの季節”といわれるように、この季節になると別れを惜しむ人々と、新たな出会いへ向けて胸を高鳴らせる人々との波が、駅の中でさざめきあっている気がします。 生きていれば、出会いもあり、別れもある。 当たり前に繰り返してきたことなのに、いつも慣れなくて少し寂しいのはどうしてなんでしょうか。 この季節がそうさせるのか、春になるともう会うことのない、会えない懐かしい人の顔をよ

          出会いと別れと愛しい仲間たち。#春分「神様のカルテ」

          何気ない日常にある、やさしい景色に気付ける本#大寒「 ふとふり返ると」

          こんにちは。広報室の下滝です。 お正月休みには色々な映画をテレビで観ましたが、中でも世界的に人気のあるアニメ制作会社「スタジオジブリ」の作品はいつ観ても面白く、放映されるとWebニュースなどでよく話題になりますね。 今回ご紹介するのは、かつてスタジオジブリを代表するアニメーターの一人であり、監督でもあった近藤喜文さんの画文集『ふとふり返ると』です。 近藤さんは映画「耳をすませば」の監督として大成功を収めながらも、47歳の若さで亡くなられました。 私が近藤さんを知ったのは

          何気ない日常にある、やさしい景色に気付ける本#大寒「 ふとふり返ると」

          神様ってどこからきたんだろう。#小寒「日本の神様 解剖図鑑 」

          皆さま、明けましておめでとうございます。広報室の下滝です。 今年も“思い立った日にちょっと読んでみようかな…”と思っていただけるような、いろいろな本をご紹介できればと思っておりますので、何卒よろしくお願いします。お時間のある際に遊びに来ていただければ嬉しいです。 さて、新しい年が明けましたが、皆さん初詣には行かれましたか? 近所の氏神様にお参りしたり、有名な神社を観光がてら訪れた方もいらっしゃるかもしれません。 新年の決意を新たにできる初詣ですが、ところで、参拝した神社

          神様ってどこからきたんだろう。#小寒「日本の神様 解剖図鑑 」

          輝く宝石のような短編集 #冬至「つめたいよるに」

          こんにちは。広報室の下滝です。 寒さも極まって、冷え込んだ日の夜風が身に沁みますね。そんな日に限って月明かりはすごくきれいで、冷たい北風に負けないように月や星を見上げながら、暗い道を早足で帰宅しています。 家について、真っ暗な部屋に明かりを灯し、暖房のスイッチを押してようやくひと心地。 温かい飲み物でも淹れてほっとしよう。そんな時にカップを片手に開きたい本。 今回ご紹介するのは、しんとした寒さと静かなお茶の時間にぴったりな一冊『つめたいよるに』です。 直木賞作家である

          輝く宝石のような短編集 #冬至「つめたいよるに」

          コーヒーにまつわるエトセトラ。 #大雪「コーヒー語辞典」

          こんにちは。広報室の下滝です。 二十四節気では「大雪(たいせつ)」と呼ばれるこの時期は、本格的な冬の到来。 寒さから逃れるために、温かい飲み物を自販機で買って手を温めたりすることにほのかな幸せを感じています。 ホットドリンクといえば一般的なのは、緑茶、紅茶、そしてコーヒーですよね。 自販機にも色々な種類のコーヒーがありますし、専門店に行くとさらに細分化されていて、その多様性には驚かされます。 たまに詳しい淹れ方や種類を知っている人がいると、なんとなくカッコよく見えて憧れて

          コーヒーにまつわるエトセトラ。 #大雪「コーヒー語辞典」

          文豪に学ぶ文章術。 #小雪「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」

          こんにちは。広報室の下滝です。 いよいよ11月も半ばを過ぎ、空は澄み渡って美しいのですが、吹き付ける風に身がすくみ、室内の暖かさにほっとする日々です。 寒い日には暖房のスイッチを入れて、暖かい部屋の中で音楽を聴いたり、本を読んだり。 外が寒いほど、部屋の中にいる幸せが感じられますよね。 そんな室内で、さて何をしようか…というときに、そろそろクリスマスカードや年賀状の準備をしないといけないなと思い始めた方もいるのではないでしょうか? 久しく会っていない人たちへ宛てる言葉。

          文豪に学ぶ文章術。 #小雪「十頁だけ読んでごらんなさい。十頁たって飽いたらこの本を捨てて下さって宜しい。」

          宇宙を見渡す窓を開こう。#立冬「一瞬の宇宙」

          こんにちは。広報室の下滝です。 いよいよ日差しも弱まり、日が短くなってきました。冬の訪れが感じられる日々ですが、空気が澄んで夕空や夜空の星がきれいに見える頃ですね。 今回はそんな美しい夜空をはじめとして、世界中の風景を撮影する写真家KAGAYAさんのフォト&エッセイ「一瞬の宇宙」をご紹介します。 写らないけれど、色あせないエピソード ツイッターなどのSNSでKAGAYAさんの写真を見たことがあるという方も多いかもしれません。 現実とは思えないような幻想的で美しい写真の

          宇宙を見渡す窓を開こう。#立冬「一瞬の宇宙」

          猫が教えてくれたもの。#霜降「作家の猫」

          こんにちは。広報室の下滝です。 肌寒い日も増えて、私たちが外套を身にまとうように、動物たちも冬に備えて温かいふかふかの冬毛に着替えます。 冬の寒さの中では犬は外を駆け回り、猫はこたつで丸くなるイメージがありますが、今回は私たちの生活を和ませてくれる、寒がりな可愛い猫の本「作家と猫」(コロナ・ブックス)をご紹介します。 気まぐれ、自由。懐いたり懐かなかったり。人が行くことのできない塀の上を優雅に歩いたりジャンプしたり。柔らかく伸びをして、暖かい場所でのんびりお昼寝する。

          猫が教えてくれたもの。#霜降「作家の猫」

          詩の世界、イメージの旅へ。#寒露「はるかな国からやってきた」

          こんにちは。広報室の下滝です。 風が冷たくなり、木々の葉も色づき始め、季節が変わったことを感じられるようになってきました。 天気が良い日には公園のベンチにちょっと座って、読書するにも良い季節ですね。 鞄やポケットに本を滑り込ませて出かけてみませんか? 今回はちょっとした時間に、軽くて深い、味わいのある読書を楽しめる詩集「はるかな国からやってきた」をご紹介します。 気軽に詩集を楽しもう 「詩集」を手に取るということは、人によっては恥ずかしかったり、内容が理解できなくて

          詩の世界、イメージの旅へ。#寒露「はるかな国からやってきた」

          月を語る表現者のまなざしとは。#秋分「月の文学館」

          こんにちは。広報室の下滝です。 秋も深まり、月がよりいっそう美しく感じられるようになってきましたね。 みなさんは、月を見て何か想うことはありますか? 美しい、癒やされる、パワーをもらえる、という方から、孤独な存在、いつも追いかけられているようで苦手、といった方もいらっしゃるかもしれません。 私たちが生まれた時からずっと、空に現れる不思議な存在。「月」を見るたびに、人は何かを感じずにはいられなかったのでしょうか。 中原中也といった詩人から、推理・幻想文学作家の中井英夫、

          月を語る表現者のまなざしとは。#秋分「月の文学館」