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こうすれば、こうなる。

単純に方程式が成立し、何時でも証明できれば楽かもしれない。

「こうすれば、結果がでる!」
「こうやるんだよ!」

簡単で力強い言葉だけど、実際には証明などできない。

数学も、最初は算数から始まり、少しずつ高等になっていっても、まだまだ「今までに証明されたこと」を学ぶ段階をなぞっていく。

しかし、ある位置まで来ると、まだ証明されていないもの。仮説で止まっているもの。証明できるかどうかも解らないもの。

そんなものに溢れていく。

そこはほんの僅かな入り口で、誰もが到達出来る場所ではなく、ほんの一握りの人、選ばれし人でないと掛かることも出来ないかもしれない。

そのレベルを目指さなくても良いならば、なぞる段階、先ずはきちっと証明された論理で取り組んで行くことを最優先にしていく。きっと、先人の叡智を学ばずして、未知に取り組むことは不可能だし、何が未知かさえ解らないままでしかないから。

だから、同じ様に、何事も勉強すること、学ぶことから始める必要がある。

競技、アスリートも同じで、未知の世界へと突入する以前、途上であるなら、いかにその膨大な叡智を学び、取り入れ、自分のものにしていかが「基本」「土台」となる。

世界記録を打ち立てる。誰もが到達していない世界、レベルへ向かっていく。その段階になれば「証明できるかどうか解らない」真っ暗闇の世界を一人で、もしくはパートナーと進んでいくことになる。

そこまで行かない人は素質を嘆くより、その近くまでフォローしていけば良い。既に証明された方法は幾らでも転がっている。

と、今の自分のレベルではそのようにしか考えられない。

指導者として、ランニングアドバイザーとしても、未知を追求していくより、まだまだ既存の、先人の叡智を学び、伝えたり、取り込み、融合させ、新しいものを創り上げるレベルでやっていく。ゼロから創り上げる全く未知の方法なんて不遜は言えない。もちろん、そのレベルでやれる天才や秀才たちも居るだろうけど。

悩めるアスリートの大半は「未知を求めすぎて」「未だ証明されていない」ことをやることで突破できると思い込んでいないか?実際は、上述のように、工夫の中身は「未知」を探し求めるより、「証明済み」の数々の知見、叡智を利用することで解決できることも多い。

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