【書評】2時間でわかる【図解】KPIマネジメント入門 ―――目標達成に直結するKPI実践書。

堀内 智彦
あさ出版
2016/10/17

 KPI2冊目。著者は社長さんですが、土木系学部卒の技師経由で労務関連の企業に行かれています。社労士関連が畑なのかな?ISO各審査員資格なども持たれているようです。書きっぷりは診断士っぽい雰囲気もあります。

 内容はKPIとKGI、目標管理制度との関連性を持たせることの抽象度の高い部分の記載は冒頭にはありますが、全体としては各部門への落とし込みなど解像度高めの部分についてが軸足です。限界利益に着目すべき、KPIはトップマネジメントで定めるべきなど、意図した読み手は経営者なのだと思われます。まぁそらそうか。

 今回私自身が求める内容にクリティカルではありませんでしたが、各部門でのKPIの設定事例などは具体性があり、セオリーとして使えそうでした。あとは定番ですが、KPIは定量化3つの条件があり、定量化できない目標は無いとのことでした。

1.数値で表せること
2.単位で表せること
3.判定できること

 こういう当たり前と感じることを、しっかりと言語化して条件として定めて使いこなせるようになることが第一歩だと思います。若干の物足りなさは感じましたが、KPI検討のバイブル的にライトに読み返せる一冊だと思います。

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