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寫残録039_NIKON AI Nikkor 50mm f1.4S

“AI Nikkor 50mm f1.4S”は、私がはじめて買ったレンズであり、いまでも好きなレンズの一つ。
私の手元にあり続け、いまも現役のレンズ。
今回はAI Nikkor 50mm f1.4Sについてひとり言。


約40年も販売された50mmスタンダード

50mm f1.4S は、1981年から2020年に旧製品となるまで長きにわたり販売されていました。NIKONのHPには、「高性能、小型、軽量化を追求した、標準レンズのスタンダード」と、製品情報で紹介されています。

Nikkorの50mm f1.4(マニュアル)は、レンズ表記などで大きく分けると下記の3種あり、細かくコーティングやマウントなどの仕様変更でみると20種類近くあるみたいです(詳細はくわしい方に譲ります)。

主な50mm f1.4は下記に
①-1 Nikkor -S Auto 50mm f1.4(レンズ構成:5群7枚、絞り羽:6枚)
➊-2 Nikkor -S Auto 50mm f1.4(レンズ構成:5群7枚、絞り羽:7枚)
➋  Nikkor -S.C Auto 50mm f1.4(レンズ構成:5群7枚、絞り羽:7枚)
③-1 Nikkor 50mm f1.4(レンズ構成:5群7枚、絞り羽:7枚)
③-2 Nikkor 50mm f1.4(レンズ構成:6群7枚、絞り羽:7枚)
③-3 AI Nikkor 50mm f1.4(レンズ構成:6群7枚、絞り羽:7枚)
❸-4 AI Nikkor 50mm f1.4S(レンズ構成:6群7枚、絞り羽:7枚)
※黒丸数字は私が所有しているレンズ


オールドレンズらしくて、らしくない

いい意味で、オールドレンズとしての期待を裏切ってくれる写りの良さを実感できます。
遠景も現在の高性能レンズと比べれば劣りますが、オールドレンズに期待する甘さとは違い、少しだけ絞ることで、しっかりとした描写をしてくれます。
開放でのボケでは、「さすがNIKONの50mm」というキレイなボケ、そしてオールドレンズのフワッと感が共演しているような演出をしてくれます。しかし、円形絞りではありませんので、開放以外のボケはよく見るとカクカク(7角形)となります。

“らしくない”と書きましたが、開放付近での描写はオールドレンズ“らしさ”もありますし、逆光などのフレアといった弱さもあります。
色調やコントラストは、主張せずに落ち着きあるNIKONのレンズの良さを感じられると思います。以前はその特性を活かしたFUJIFILMのPRO160Cなど、青味のフィルムを好んで使ってレンズの色特性を楽しんでいました。モノクロでは、富士フィルムのPRESTO400が私の好みと相性もよかったと記憶しています。


明るく 軽く 使いやすくて かっこいい

主に、NIKONのFE2やnewFM2などに付けて撮影を楽しんでいますが、このレンズの重さ250gほどですので、気軽に持ち出せることが大きな利点でもあります。
もちろん、ピントの掴みやすさと、f1.4という明るいレンズであることから、真っ暗でなければ夕方や夜の街でも使いやすいレンズです。
そして大事なのは、NIKONのマニュアルカメラに付けると、その格好の良さにみているだけでも口元がゆるみます。NIKON純正の金属フードとの相性もgoodです。

NIKONの50mmf1.4のマニュアルレンズを楽しんでみませんか。


NIKON AI Nikkor 50mm f1.4Sの作例を

※掲載上、解像度は低めです。

Nikon NewFM2_2022.01_Kodak color plus200
Nikon NewFM2_2022.01_Kodak color plus200
Nikon NewFM2_2022.01_Kodak color plus200
Nikon F3P_2021.07_Kodak color plus200
Nikon F3P_2021.07_Kodak color plus200
Nikon F3P_2021.07_Kodak color plus200


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