第四十五回 薄口布教『レ・ミゼラブル』

こんにちは、なかむらまことです。
昨日「スキ」を送ってくださった方、ありがとうございます。
おかげさまで、100スキを突破することができました!
ありがとうございまぁぁす!!!

さて、本日は、今日ちょうど昼間みた映画について。

1.薄口布教『レ・ミゼラブル』


薄口布教とは?
大して知らないけど、良い作品なのでみんなに見てもらいたい!
という思いを込めて、
プレゼンしてみたいと思います。

さて、今回は三大ミュージカルのひとつ、『レ・ミゼラブル』
とはいえ、私が見たのは2012年に作成された映画『レ・ミゼラブル』のみになります。
なので、実際のミュージカル版では物語が若干違うかもしれませんが、
ほぼ映画版について述べていると思っていただいて結構です。
とはいえミュージカル版の映画化作品なので、ミュージカルと大差はないと思います。
では、個人的にお勧めポイントは三つ!
・ミュージカル入門として見やすい
・わかりやすい構図
・好きなキャラクターが必ず見つかる

それぞれ、説明していきたいと思います。

2.ミュージカル入門として見やすい

ミュージカルって言われると、みなさんは何を想像しますか?
今だと、2.5次元ミュージカルとか、宝塚とか、そのあたりでしょうか。
ちなみに、「ミュージカル映画なんて見ない!」といっている人でも、
確実に見ているミュージカル映画があります。

ディズニー映画(プリンセス系)
です。

人によっては「ディズニー映画はミュージカル映画ではない!」と言い切る人もいますが、
とりあえずここでは「歌も歌う、物語もある映画」ということで、ミュージカル映画として紹介します。
例えば、『アナと雪の女王』。有名な歌は『LET IT GO』ですかね。
ここで、よくミュージカルが苦手な人がいう言葉があります。
「突然歌いだすのが意味わからない」
『LET IT GO』だと、いままで抑えていた自分を解放することを歌っていますが、
歌に合わせて心情を吐露するのがミュージカルの基本です。
直前まで会話していても、戦っていても、落ち込んでいても、
突然歌いだしちゃうのがミュージカルです。
ですが、普段のドラマや日常生活で「嬉しいので唄います!!」っていう人はまずいません。
だからこそ、いつも見ている作品や日常風景と違うのでとっつきにくい、という部分があります。

しかし、『レ・ミゼラブル』では全編歌です。
心情も、会話も、行動もすべて歌で歌います。
全編音楽が鳴っているといっても過言ではありません。
だからこそ、音楽と演技の境目がなく、ある意味歌をすぐに受け入れることができます。
この作品は「歌い続ける」作品なので、突然歌いだすことはありません。
すでに歌っているので。
日常の演技→歌→日常の演技の移行が嫌いな方は、逆に見やすいと思います。

3.わかりやすい構図

あらすじをひとことで書くことは難しいですが、あえて言うならば、
一人の男・ジャン・バルジャンの半生を描いています。
とはいえ構図は簡単。
『レ・ミゼラブル』の作品の舞台は、フランス革命が終わった後にもかかわらず、相変わらず貧乏で政府への不満が止まらない都市・パリ。
そしてそこで生まれる親と子の絆、男と女の恋愛、失恋、宿敵、同志の友情、そして革命。
以上を覚えておけば、あとは見ればわかります。
親と子、男と女、同志たち、など、点と点がきちんと線で結びついているので、
ヒューマンドラマに大切なポイントがふんだんに取り込まれ、物語を彩ってくれます。
また、後半は革命という大きなイベントに向かっていくため、一番の盛り上がりポイントがわかりやすいというところも特徴です。
奥深いながらも、全体的にわかりやすい構図になっています。

4.好きなキャラクターが必ず見つかる

メインキャラクターとしては7人ほどいます。
もちろん主役のジャン・バルジャンの苦悩が一番描かれていますが、
それ以外のキャラクターも演技や話し方、歌などでキャラごとの性格や信念などが描かれています。
例えば、ジャン・バルジャンの宿敵・ジャベール。
ジャン・バルジャンとのデュエット曲では、
その歌(会話)のなかでジャン・バルジャンに対する憎しみや鋭い敵意、ときには疑問を投げかけてきます。
しかし、彼が単独で歌う二曲では、
彼自身の葛藤や信念を強く歌い上げています。
メインキャラクターにはそれぞれ信念や心情を歌うソロ曲と、
会話メインで互いの想いをやりとりするデュエット(ものによっては合唱)の曲があります。
身分も立場も違うキャラクターたち。
善を信じる者、法を信じる者、父を信じる者、愛する者を信じる者……信念はそれぞれです。
その結果、この作品を好きな人でも、好きなキャラクターは全然異なる場合が多いです。
ちなみに私が一番好きなのはエポニーヌです。

5.見てくれ!!!

ミュージカルファンの間では、歌のうまさで誰がどのポジションをやるのか、
というところまで大体わかるほど有名で好かれている作品ですが、
それほどまでコアなミュージカルファンを虜にしながらも、
私のような初心者にもわかりやすい物語運びとキャラクターたちで、
見やすい作品になっています。
また、『夢破れて』や『民衆の歌』など有名な曲も多いです。
特に映画ではアン・ハサウェイ演じるフォンティーヌの歌う『夢破れて』は必聴かつ必見です。
(彼女はこの役でアカデミー助演女優賞を獲得しています。)
あとは……俳優関係でいうと、
おそらく世間的にはウルヴァリンの印象しかなかったヒュージャックマンがジャン・バルジャン役を見事に体現できているところで驚かれる方も多いかもしれません。
ヒューの唄声も素敵です。ぜひ聞いて見てください。
正直好きなポイントありすぎて書ききれないので、
あとはみなさん各自好きなポイントを見つけてください!

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