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雪が溶ける前に④


目的地の前にスーパーに寄って買い物。
 ぼくは降りずに車内で待機。車内の音楽は携帯からbluetoothで飛んでいたため、その携帯を持ったRYOJIさんが店内に入る頃に無音に。そして、帰ってくるころにまた車内に音楽が。ちょっと面白かった。

そして程なく、目的地に。神社かな?と思ったけどすぐ、あ、お墓だなて気がついた。
 しかし、そこの雪はものすごくて、スコップで雪をもじ通りかき分けながら進んでいた。ぼくは道ができたところを歩かせてもらうだけという、なんともふざけた後輩である。
 水道が凍ってるのか止めてあるのか水がでなかったりしたけど、お花とお線香をあげてました。先程の買い物はこれやったんやなー。
 ぼくは大切な人との邂逅に邪魔な気がしたので少し戻って雪だるまを作ってました。

聞いていいものかとも思ったけれど、連れてきてくれたんだし、いいかなと思って、どなたのお墓なんですか?と聞いたら、バンドしてた時のドラムの墓なんだよ。1番死ななさそうな奴だったのにね。
 みんな死んでくんだよねー。
と。
その一言に含まれたものが今の僕には少しかもしれないけど、わかった。
 どうしようもない事かもしれないし、産まれた以上、誰もが死んでしまうけど、受け止めるしかない、そのどうしようもないやるせなさ、悲しさ、寂しさ、誰も死んでほしくないと願う気持ち。

仙台のホテルに着くと、20分後にロビーで待ち合わせしたのに、RYOJIさんが来ない。時間はきっちりしてるかただからおかしいなとおもい、電話するもでないので、部屋までノックしに。

雪かきの疲労と運転の疲労と、すこしの安堵感もあったのかな。うたたねしてはった。もう少し休んでほしいとも思ったけども、入り時間まで時間もそんなになく。


北仙台でのLIVE会場へ到着。
2日目のLIVEがはじまる。



⑤へ続く

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