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「学生時代に戻りたい」なんて言いたくないから

2022年が始まった。

今年は学生生活に終止符を打ち、社会人1年目として歩みだす年。環境も変われば所属も変わり、良くも悪くも自分にとって大きな変化のある年になるだろう。

ただ、変わりゆく中でも一つ変えたくないことがある。
それは、「いま・ここ」にワクワクし続けることだ。

1,

「学生のうちに遊んどけよ」「時間があるうちに学んどけよ」
いわゆる「社会人の先輩方から聞いた言葉」だ。

しかし僕の周りの先輩からはあまりそうした話を聞くことは少ない。
これはレアケースかもしれないが、「学生時代に戻れる」としても、今の仕事を選択する、なんて人もいるほどだ。

社会人生活でワクワクを見つけられる人もいれば、学生時代にワクワクを置いてきた人もいる。
その違いは何なのだろう。

2、

自由な時間の多さだろうか。確かに大学生の時分よりは、いわゆるサラリーマンとして働く場合には自由な時間が少なくなる。フリーランスとして働く場合も時間としては自由かもしれないが、結局労働の対価で生活する以上はある程度は制限されるはずだ。さらに、まだ先のことなのでわからないが、結婚して子供を持つ場合、あるいは親の介護が必要となる場合、余計に自由な時間が少なくなるだろう。この先はFIERでもしない限り、自由な時間は減る一方だ。

自由な時間が少なくなることは、すなわちワクワクしないことなのだろうか。時間割に拘束され、自由な時間が少なかった中学高校時代にはワクワクしていなかったのだろうか。それもまた違うようだ。

早朝から学校に行き、授業を受け、部活に行き、塾で授業を受けたり自習をしたり学校の宿題をしていればいつのまにか時間が過ぎていた。

もっとも夏休みや冬休みといった長期休暇がある点では社会人と異なるが、自分の場合は運動部のため休暇期間も部活に行くことが多く、塾の夏期講習などもあり、そこまで自由な時間が取れなかったように思う。近くまで自転車で走りに行ったり、本屋さんで立ち読みをしたりしたくらいだ。

では何にワクワクしたかというと、部活で自分の限界まで走ったり、休み時間にたわいもない話を友人としたり、勉強の成果が実ってテストでいい成績を得たり、思い出すのはそうした何気ない日常だった。忙しい中にも、自分なりにワクワクするものを見つけてきた。そう考えると、隙間時間や「本業」の中にも、十分ワクワクを見出せそうではないか。

社会人になるにあたり、もちろんやりたくないことも出てくるだろう。話が合わない人も出てくるかもしれない。しかし中高時代の経験を思い出すと、そうした中でも必ず「ワクワク」を見出すことができるはずだ。親しい同期との会話、お客様からの感謝、事業の成長やそれに対する自分の貢献といった社内だけにとどまらず、職場外でのコミュニティ活動、パートナーや友人との会話、有給や休暇を活用した旅などなど、多様な場面が思いつく。落ち込んだときほどワクワクを見つけにくいものだが、自分の短所であるネガティブ思考からの脱却のためにも、常に意識しておきたい。

3,

この年末年始は久々にまとまった時間を取れたため、ひたすら自分の人生に向き合っていた。

自分の選択は正しかったのか、最低限自分の望む生活ができるのか。今後のキャリアはどうなるのか。いやそもそも生きていけるのか。

これほど悩んだのは就活の時以来だと思う。断腸の思いで決断したこともあった。胸が張り裂けそうで、ひたすら震える日もあった。

結局のところ、どれほど考えても結論は出なかった。そもそも社会人生活をやったこともないから当然と言えば当然だ。
しかし、最終的に今の選択が「いま・ここで」ワクワクするという「直観」は揺らぐことなく、その選択にある程度自信を持つことができた。

一度決めた人生。もしだめだったら修正するというポジティブ思考で、自分の選択を信じて、今年も前に進んでいきたい。

ワクワクする人と、ワクワクすることをともに。
「学生時代に戻りたい」なんて言いたくないから。

※1年後の自分へ:社会人すら経験していない学生の立場で考えているため、「世の中はもっと厳しい」「変えられないものもある」「ワクワクは二の次」など感じることもあるかと思います。その際はまた新たな記事を書いてください…。


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