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「ただ、真摯に話を聞く」こと②

ただ、話を聞く。
それだけで、絡まった糸が少しずつ解れていくこともある。
そして、それは人によっては、案外勇気のいること。

前回友人と話してから1週間。
再び話したときに、友人は特別なことばを伝えてくれた。

おせっかいな性格も、たまには功を奏することもある。


3,大きな変化

1週間後に話したとき、友人は明らかに変わっていた。
声も少し軽やかになり、心なしか彩りが戻ってきたようにも思う。

事前にチャットでは聞いていたけれど、行動した結果、状況が少し好転したようだ。

僕との話を経て、友人は確実な一歩を踏み出した。
まずはじめに、上司との相談の時間をとれたこと。
これが一番大きな出来事だったらしい。

今年から異動で来られたこと、また、その上司が常に多忙なことから、
友人は上司への相談をためらっていた。

自分のために時間をいただくのは申し訳ないのではないか。
相談して、何か変わるのだろうか。

真面目かつやさしさを持ち合わせた友人は、このように思ったらしい。

しかし一方で、先輩ー友人の閉鎖的な関係を打破するには
一度、第三者が介入する必要があることは客観的に明らかだった。
そしてその第三者は、まずは組織内の人間がよい。
通常であれば、真摯に聞いてくれるはずだ。
仮に組織的に隠そうとするなどむしろ状況悪化するような組織であれば、個
人的にはその組織にしがみつくのはリスクだと思う。

その他いろいろと話す中で、友人は結果的に上司に話してみることにした。

その結果、事態は大きく好転した。
上司が想像よりも遥かに親身になってくださり、ネクストアクションへと繋がったのだ。

もちろん、その行動には少なからずはリスクはあるが、
もともとの組織で心身を壊してしまうよりはかなり「まし」な状態になった。

また、業務負荷も多少軽減され、
土日も仕事のこと以外考えられない、何も気力が起こらない、
という状態からは脱することができたようだ。

まだまだチャレンジングな状況であることに変わりはないが、
それでも優しい友人はありがたい言葉を伝えてくれた。
ここまで一歩踏み出すことができたのも、一度話をして、真摯に聞いて、
一歩後押しをしてくれたおかげだと。

少しでも状況が変わったみたいで何よりだった。
半年前、僕が仕事で苦しかったときは、
同期や先輩がいろいろと話を聞いてくれて乗り切れた。
その「恩送り」が、多少なりともできたのかもしれない。

ただ、僕はあくまでも「一時対応」をしたのみ。
たとえるなら、救急車で搬送中の初期対応であり、病院での治療は受けられていない。
本質的な対応としては、プロのカウンセラーの方のほうが精通していることは明確な事実。
行動の余裕が出てきたところで、一度、プロの方にも話をきいてもらうようアドバイスを行って電話を終えた。

4,ただ、真摯に話を聞くこと

一歩踏み出せば、少し状況が変わることもある。
今までそう感じたことは多かったけれど、今回の件を通して改めて実感した。

実は、話を聞くことが「怖い」と思う自分もいた。
自分が聞くことで、相手が不安になったらどうしようかと。
むしろ悪い方向になったらどうしようかと。
そんなことを考えた日もあった。

しかし、自分がその立場に置かれたときに感じたのは、
「それでも一度聞いてほしい」だった。
話す中で状況が整理され、思考に余白ができることもあるからだ。
そして、そもそも自分で解決できたり、話を聞いてほしくなかったりするときには、
話をする場自体がセットがセットされないだろう。

話をする場が設けられるのは、何かしら自分を頼ってくれているということ。であれば、次の行動はまず、話を聞いてみるのみだ。

カウンセリングの専門的な知識がなくても、
何か特別な資格がなくても、
ただ、相手のことを考え、真摯に話を聞くだけで、
目の前のひとの力になれることもある。

大学時代の友人には話せても、
会社の同期や先輩に話すには一歩踏み出す勇気がいることもある。
ましてプロのカウンセラーだとなおさらだ。

困ったときには友人に話してみる。
困っているときには友人の話を聞く。

今後もこの2点を意識しつつ、日々の業務に向き合っていきたいな。

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