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ゲストハウスが好きだけど

今回は、パンデミックと大好きなゲストハウスに関してのお話。

僕は一人旅が好きだ。
その時々で自分の好きなところに行けるから。
前もって立てた予定をその日の気分でアレンジできるから。
自分の「行きたい!」に素直にできるから。

ただ、それでも現地で、個人で見聞きできる情報には限界があって。
話せる現地の人も限られていて。

こうした情報や交流を求めて、旅先ではホテルではなくゲストハウスに好んで泊まる。

僕の中では「ゲストハウス」にも2種類あると思っていて、ただ安いだけの簡易的なゲストハウスと、こだわりをもった旅好き人好き話し好きオーナーがいるゲストハウスに分類している。特に僕が好きなのは後者だ。

ドミトリーでプライバシーがあるとは言えない環境だけど(最近では個室があるところもある)、偶然その日集った一人旅仲間や人生の大先輩からのお話、あるいはオーナーの方との深い話など、一期一会だったとしても得られる価値や経験がホテルや旅館よりも大きい。民宿でもできなくはないけど、宿泊者同士の交流はどちらかといえばゲストハウスが主流だ。
また、現地を歩いてみての情報交換や、地元民のオーナーだからこそ知っている穴場スポットなども聞くことができる。それは共用スペースで行われる場合も多いし、場合によっては周辺の飲食店に一緒に行ったり、食材を調達して一緒に料理を作りながら話すこともある。

こうした時間は、不思議だけど心地いい。日常ではなく非日常だからだろうか。

だからこそ交流時間を十分に取れない時以外は、やや高くても(それでも一泊3000-4000円ほどが多い)、ただの「安宿」なゲストハウスではなく、オーナーや施設が魅力的なゲストハウスに泊まる。

ただ、コロナ期間になってから、多くのゲストハウスでは受け入れ中止、あるいは人数制限(1泊1組限定など)を行うようになっている。

先日、就活の最終面接で香川県の某離島を訪れた際も、コロナ前ならオーナーや他のゲストとの交流ができていたはずだった。岐阜でも、秋田でも、情勢的に厳しいのはわかっていても、就活中の気分転換・ちょっとした楽しみとして、こうした交流をどこかで期待していた自分がいた。

就活での悩み、現地で生活する「味」、人生の先輩方が語る愚痴や過去の自慢話、同級生との恋バナなどなど。夕方から話し始めて時間を忘れて語り合い、いつの間にか寝る時間になって翌朝離れていく/ともに旅をする瞬間まで。人見知りしがちで大人数の前では話せない僕でも、ゲストハウスは心地いい「居場所」だった。

ホームページにアメニティありと書かれているにも関わらずないとか、オーナーが実は他拠点展開していて常駐していないとか、たまに「ん?期待外れか?」ってところもあるけど、それもまた一つのオモシロサだった。

もちろん、今も探せばそうしたゲストハウスもあるのだけれど、緊急事態宣言が解除されたとはいえ、期待していた自分がいるとはいえ、やはり受け入れ先の方や他のゲストに不安が残るようであれば申し訳ないし、何より心から楽しめない。

一棟貸しのゲストハウスもいいけれど、皆でわいわい料理作ったり、遅くまで語り合ったり、翌日の旅仲間を見つけられるような、そんなゲストハウスライフを送れる日々が待ち遠しい。


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