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【美術鑑賞】二人の「レイ」(神奈川県立近代美術館)

2023年こそは、美術鑑賞記録を残したいね、ということで簡単にまとめることにした。

はじめて神奈川県立近代美術館(葉山)に行った

ということで、本日は神奈川県立近代美術館(葉山館)へ。はじめて行ったけれど、海辺の落ち着いた雰囲気で、好きな空気の美術館だった。目の前が海なので、ずっと波の音が聞こえているのもよかった。ここでみる内藤礼作品、最高だったな!

レストランのランチがとてもおいしかったです。

マン・レイと女性たち展

目当ての「マン・レイと女性たち」展は、マン・レイの人生と関わった女性たちを、満遍なく振り返ることができたのでよかった!
写真が中心だけど、オブジェや絵画作品も予想以上に展示されていた。先日、「マン・レイのオブジェ」展(川村記念美術館)も行ったが、やっぱりマン・レイは写真ですな……本人は不服かもしれないが、やっぱり写真がとってもかっこいい……全然古くない……。
ポスターにもなっている詩写真集「容易」のニュッシュの写真がべらぼうにかっこよい。

デュシャンに関する作品は絶対にある(デュシャン関連の作品がないマン・レイの展覧会を見たことがないよ…)と予想していたけれど、案の定、ローズ・セラヴィの写真があった。まあ、「女性」だからな!!!(笑)

※ローズ・セラヴィはデュシャンが女装した姿の名前。もっと言うと、デュシャンが作り出した女性人格の名前。デュシャンは顔が良いがイケメン寄りなので、全然かわいくなくてウケる

最後の奥さんである、ジュリエットとマン・レイの写真はプライベート感が出ていてとても微笑ましい。パリへついてきてくれるジュリエット、いい人だ……。
マン・レイのポートレートを見て、「ポートレートってすごいな、ただの肖像じゃないんだな~」と思った人間なので、マン・レイのポートレートをたくさん見られて嬉しかった。
あと、図録の年表とパリ関連スポットのまとめ、本当にありがたい。ありがとう巖谷先生!!!

マン・レイを知っている人間からすると非常に楽しい展覧会であったが、マン・レイの入門としては、やや難しいかもしれない。
思ったより人が入っていたが、みんなマン・レイファン?LINE交換しよ。
あと、一緒に行ったmikanさんが、「ピカビアの存在がほとんど出てきませんでしたね」と言っていて、なるほど、と思った。NYダダはあまり関係ない展覧会だからな。

コレクション展「内藤礼」すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している2022

コレクション展で内藤礼の展示が行われていたので、こちらも鑑賞! もしかして、「レイ」繋がり?と思ったが、関係ないのかも。
広い空間にぽつぽつと作品が置かれており、さらに「自然光のみで鑑賞する展示」ということで、内藤礼の雰囲気を堪能できた。静かだ。とても好き。

特に、「母型」が海の見える窓の前に置かれていて、とてもいい雰囲気を醸し出していた。

内藤礼の作品は、構成要素としてはシンプルだけど、息を吹きかけたら壊れてしまいそうな繊細さが、展示空間全体に広がり、心地よい緊張感とともに鑑賞することができて、とても好き。帽子かわいかった。

以上、今年はローランサン展やキュビスム展などがあるので、鑑賞したらこのようにnoteに簡単な感想を記したい。頑張るぞ!

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