見出し画像

教室のなかでJKは傷つく(レオニのユニスト感想)

読み終わってからとても遅くなってしまったけど、レオニことLeo/needのユニットストーリーの感想をつらつらとまとめました。
(ヘッダー画像は可愛すぎてまじで泣いてしまった一歌ちゃんにしました)

あと、レオニの話題ではないんですが、

グーグル画像検索で「天馬司」を探した時、最初に出てくる天馬司と関係ない画像が、私の「なかつ」アイコンでした。

衝撃すぎて笑った。っていうか、普通にググった時、私の天馬司のnote記事が四番目に出るんですね(2020年11月30日現在)。笑ってしまったよ。

画像1

私が書いた天馬司記事は↑です。やったー!GAFAが認める天馬司オタク! はは……。
※ちなみにこの「なかつ」アイコンは、友達と新年号「なかつ」発表会をしたときのもので、会社の後輩に書いてもらったものです。

というわけで、一見ネタバレを避けるためのスペースも確保できたところで(そういう意図?!)(すみません、衝撃的すぎてどこかで言いたかった)、レオニのユニスト感想いきます。


めちゃくちゃ周りの女子たちを思い出したよ

いや〜、ワンダショ、ニーゴに続いて、レオニを読破したけど、今回が一番、胃が痛んだ。ワンダショの13話も凄まじかったけど、あれはキャラクターの立場を考えての苦痛で、こちらは己の過去を思い出してのめちゃくちゃリアルな痛み。

私もかつてJKだった時代があったわけだが(信じられん)、その時に感じたものをブワッと思い出して、辛かった。
特に、

・みんなに優しくしていたら友達関係がうまくいかなくなった過去から、一部の友達(同じクラスの友達)と仲良くする穂波
・一人で行動していたら怖がられて孤立する志歩

この二人の立場は、非常にしんどいものがあった。というか、実際にいたよ! 周りに、こういう人間。というか高校の時、私も基本は学年変わると、同じクラスの友達と行動していたよ……部活仲間がいたら違ったかもしれないけれど、私は学年に同じ部活の人がいなかったので(学年で一人だけ演劇部だった)、そうだったよ……。

その辺りのリアルさが、大変胸を抉った。このリアルさ、ライター朝井リョウでしょ?という気持ち。私がレオニのストーリーを一言でまとめるとしたら、「朝井リョウが書いたみたいだった」と言うね。

ライターさんがどれくらい意識しているかわからないけど、上記にあげた穂波と志歩のように悩む人間、どちらかといえばオタクに多い気がするんだよね(特に志歩の立ち位置)。そこがまた、業が深いというか……一層現実感が増すというか、「あるある」と思ってしまうというか……。

プロセカのストーリー(クラフトエッグの他ゲームをやっていないので、クラフトエッグの特徴なのかもしれないが)は、感情の細やかさが丁寧だなと感じていたが、それが一番リアル寄りに発露しているのがレオニのストーリーだと思う。


唯一教室から飛び出ない彼女たち

また、レオニが他のユニットと大きく異なるところは、彼女たちの世界が「学校」で完結するところだ。バーチャルシンガーがいる「セカイ」ですら、レオニの場合は「教室」のセカイなのである。

さらにいうと、レオニのユニットストーリーは唯一、メンバー以外の立ち絵ありキャラクターが出てこない(※)。

※モモジャンはASRUNメンバー、ビビバスは謙さん(愛してるぜ、謙さん…)とミュージシャンモブ、ワンダショは着ぐるみ、ニーゴは奏の父が出てくる


また、大人が関わることもなく、家族の問題も挟み込まれない。彼女たちのストーリーはどこまでも幼馴染たちの関係で進んでいく。
途中でバンドの練習のためにスタジオを借りて練習するシーンはあるが、結局は「教室」のセカイに戻って演奏する。
教室から飛び出ないからこそ、バーチャルシンガーとして登場するミクとルカは「先輩」なのである。

画像2

画像3


私がニコニコ動画でボーカロイド関連の曲を聴いているときは、ニコニコ動画という外部と接続して、知らない人たちのコメントを眺めながら、歌詞を見て、MVを見て、生の歌声とは少し違う澄んだボーカロイドの声を聴いていた。ボーカロイドは学校の外の存在だった。

しかし、Leo/needの四人は学校から出ない。学校の中で傷つき、(セカイの)屋上…学校で仲直りし、教室で演奏をする。そのそばに「先輩」としてボーカロイドがいる。

おそらくこれは、プロセカ運営の見る「未来」でもあるのだろう。ボーカロイドたちの歌が、自然と耳に入り、日常の中に溶け込んでいる景色。飾らない、等身大の人間関係のそばにあるボーカロイドの音楽。いや、現実はすでにそうなっているのかもしれない。(私はもう、青春と呼ばれる時はすぎてしまったので、今の青春の現場がわからない。)

私は、レオニのストーリーを読みながら、Twitterで私より何歳も若い高校生や大学生の子たちが、嬉々として様々なボーカロイドの曲を好きな曲としてあげている様子を思い出していた。

ある意味で一番、セカイの存在感が希薄なこの物語を(極論を言ってしまえば、仲直り自体は現実でもできるのだ)、ユニットを並べた時、まあ大体一番上にくるだろうレオニに持ってきた大胆さと希望の託し方が、私はわりと好きだよ。

以上、元J Kのゆるふわ感想でした。


























この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?