祝10周年の一冊

映画評論家の柳下毅一郎氏の「皆殺し映画通信」シリーズをご存知だろうか?
ほぼ毎週メルマガで映画のレビューを書いているのだけど、映画のチョイスがいつもすごくて、誰がこれ観るのだよという映画ばかりを選んでいる。さらに一年くらい経ったところである程度のレビュー本数が溜まってきたところで書籍化というサイクルが完成し、ここ数年はどういう映画が量産されているのかを分析も加えている。
今作はこの活動が十年目を迎えたある種の集大成であり、それに相応しく、最後は10年間でのベストと索引もつけるという永久保存版。
本書で紹介されている映画の大半が海外にいると映画館で見ることができないのが惜しいといえば惜しいのだけど、今の環境が当面は続きそうなのは明るいのか暗いのかもよく分からない。

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