きっぱりと辞める選手と最後まで粘る選手の違いはあるのか

中溝康隆 『現役引退―プロ野球名選手「最後の1年」―』 | 新潮社 (shinchosha.co.jp)

本書の概要

どんな名選手にもやがて終わりの時が訪れる。長嶋、王、江川、掛布、原、落合、古田、桑田、清原など、球界を華やかに彩った24人の「最後の1年」をプレイバック。全盛期の活躍に比べて、意外と知られていない最晩年の雄姿に迫る。有終の美を飾るか、それとも静かに去り行くか。その引き際に熱いドラマが宿る、男たちの挽歌。

上記のサイトより

本書のポイント

プロ野球とは恐ろしい世界で、選手生命に影響あるケガをしたらクビ、毎年一定数の新規採用があるのでその分だけ既存の選手をクビと個人で引退時期を選べる選手は一握りである。この本は、スター選手が現役生活引退をした年の一年を描いたもので、現役最後の年に30本の本塁打を打った王をはじめとして、もう少し後の世代の江川も掛布も田淵も西本もまだまだ現役生活を続けられそうだったのだけど、それぞれ異なる事情で現役を引退した。当時は、30超えて少しでも活躍できないと引退しろとの無言の圧力があったのだろう。
時代が下り、落合、あるいは桑田や清原、古田あたりまでくると、リアルタイムで見ていたのもあるのだけど、どの選手もボロボロになってもう無理だろというのが分かる。
こうみると、球団や社会の年齢に関する考えが変わったというのが分かる。それこそ、松坂や鳥谷あたりももう無理だろうというところで引退したし。

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