打てば響き日本人最多

ドジャースの大谷が、21(日本時間22)日、ロサンゼルスでのメッツ戦の3回、8試合、38打席ぶりに右翼に5号先制2ランを打ち込み、松井秀喜選手の持つ日本人メジャー歴代1位の175本を抜く176本に到達「早く打ちたいと思っていた。安心と喜びがある」と話した。

 この大谷、前日の試合後日本人選手最多について「個人の記録です。気にしていない」と取り合わなかった。前日の試合といえば3点差で負けていたメッツ戦の6回1死満塁で打席に立ちカウント2-2で内角ボールゾーンのカットボールをのけぞって空振りの三振に倒れた。

 その際叫び声を上げた大谷は三振の1球を「球自体が素晴らしかった。あそこはテイクする(みおくる)のがベスト。せめてファールというのが理想」と反省した。

 ところで大谷は上記三振したメッツ戦でも2打数1安打、打率3割5分9厘でナ・リーグの2位だが、得点圏では9分5厘。その事についてインタビューで「特に変えないようにするのが変えない事。どんなシチュエーションでも自分の打撃は変えずに行こうと思う」と語ったが、この後ド軍ロバーツ監督に呼ばれ、本人の説明では「得点圏の走者を置くとゾーンが多少ひろがっている。アグレッシブになるのは悪い事ではない。スコアリングポジションじゃない場面は比較的しっかり出来ている。それを続けていこうという事です」。

 その答えを翌日3回の先制の2ランという形で出した。打てば響くは大谷の本性。次の目標はの問いには「ロバーツ監督の記録を破る事です」。ロバーツ監督の母親は日本人。いうところの日系選手だがメジャーでは内野の控え。通算本塁打は7本。次の目標はもちろん冗談だが今年入団したばかりでこんな事が言えるところに親密さが感じとれた。次の目標は笑って取り合わなかった監督、「松井はワールドシリーズでも本塁打を打っている。次の大谷の目標はここだ」と言ったという。大谷は良い監督のチームに入った。

 右翼席に入った記念ボールは「野球は好きだがドジャース球場に来るのは初めて」という49歳の男性が獲得した。真後ろに落ちバウンドして前に転がってきたという。その際周りのみんながダイビングしてきて頭を打った。係員が来てサインボールとの交換を求めたが、公認シールを張ってもらいひとまずは自宅に置く事にした。

令和6年4月23日

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