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詩│新しい季節の風


二人だけの教室で
対話を重ねる
織物の質感

ちらかった愛
傷だらけの心
傷つけてしまったた心
綺麗にまとめあげる
ことは出来ない
あるがまま

新学期 
心まで切り替わった
君の印象に
少し動揺

そんな印象さえも
春風の仕業のような
君の爽やかさ
未熟な心を奮い起こす

上手く伝わらないな
上手くいかないな
けどそれくらいのほうが
君と自分を良く知る事が
出来ていいかな

癒えない川に全て流れて
水路の水にアマガエル
小鳥のさえずり
陽光に増し光る風

ひび割れた田んぼに
流れ着き輝く水鏡
風が万華鏡の魔法をかけ
揺らめき動く水面の模様

喉が乾いてきた
水筒がいるね これからは

少年一人ぼっちで
サッカーボール
私の足元
コロコロ転がる
迷ったけれど
取って返してみる
可愛い笑顔でお礼を言われて
春風吹いたか

いつの間にか少年
五人で楽しげ
サッカーチーム

少年よ
ボールの様に 
私の心を
蹴飛ばしておくれ
放物線を描いて
楽しげに響く音
中身 空のみ
回りながら
風に乗る

ボールを投げて
キャッチして
楽しいかな
バスケットコート
いい大人達
ドリブル戯れ
背中に羽はえる

春のグラウンド
心の言葉もボールの様に
まあるく軽く
バウンドして
君にキャッチ
して貰いたい

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