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詩│丸まる背中

不器用な雨がしとしとしとしと
降る夜は

猫のように丸まって眠りたい

不器用な雨に打たれている
あの人を思って

猫の様に丸まってあの人の
ぬくもりを思い出す

あの人の泣き言を

背中越しに聞いている

あの人の泣き言は

背中ごしでも愛おしい

ただ、こんな私が触れていいのか
戸惑う程の清い背中を感じていた

どうか
あの人の背中が真っ直ぐに伸びて

朝焼けが優しく照らしてくれますように

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