見出し画像

詩│空色の目

空色の目は模様を変える

そこにいる誰かを映して

空色の目でみる水たまりに映る自分

石を投げて散らす

花びらが落ちてゆれる

雨が落ちて波打つ輪

空色の目は模様を変える

そこにいる誰かを映して

空色の目は模様を変えるのに

そこにいるあなたは消えてくれない

曇天にも晴天にも嵐にも

こたえてくれるのは山びこか

歌しかしらないかのようなあなた

わたしを何処へと聴いても

にゃーと泣く猫さすらいの

空色の瞳、掴みようがないにゃ

空色の瞳の中を泳ぐ

海月になったり、おたまじゃくしになったり

傘を差したり、帽子を被ったり

わたしは模様を変えるだけ

歌だけがあなたへ導いてくれる

あいのうたであなたを探す

空色の目は模様を変える

そこにいるあなたを映して

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?