見出し画像

思い出の場所を巡る、春の散歩

子ども向けごはんの調理代行をしている、おたかさんです。
このnoteは、食事作りが楽になる、楽しい気持ちで食事ができる、をテーマに
キッチンでおしゃべりするようにお届けしています。

今回は母とのお散歩記録です。

数年前は、母の家まで歩いて数分だったのですが、いまは電車で1時間ほど離れた場所になりました。1時間は近いようで遠い距離。以前のように『味噌がなくなったから少しちょうだい』とか『ひじきたくさん作ったからちょっとあげる』などといったやりとりがなくなってしまいました。

気軽に会えなくなったからこそ、母と過ごす時間を大切にしたいと考え、月1回はお昼ごはんを食べながらおしゃべりを楽しんでいます。そして、母が歩けるうちにいろいろな場所に行ってみよう!と一泊旅行にも行きました。

2月は母の希望で、結婚後〜私が1、2歳まで暮らした町に出掛けました。私たちが住んでいる市内なので、電車とバスをつかって日帰りお散歩コース。
母の曖昧な記憶に不安になりながらもあえて調べずに出発!

「この辺だった気がする!」とバスの車内で記憶を蘇らせ、バスを降りてみたものの「全くわからない・・・」とがっかりする母。
そりゃあ、仕方ないよ。50年ぶりだもの、わからなくて当然。もちろん私の記憶もないので、かつて住んでいたアパートの住所をGoogle MAPに入力しておしゃべりをしながら散歩を楽しみました。父と母の馴れ初め、新婚時代の父との思い出など聞いたことのない、懐かしい思い出が蘇ったようです。

住んでいたアパートは面影もなく、立派な住宅地になっており、近所を歩いても当時を思い出す場所はなく、残念ながら懐かしさは感じることはできませんでした。でも『以前暮らした場所を訪れる』という目的は達成でき、母は喜んでいました。
住所の書かれた電柱の隣で満足そうな母の写真を撮り、私も嬉しくなりました。

そして4月、私が通った小学校と中学校を訪れました。こちらは私の記憶がはっきりあったことと、それほど変わっていなっかったのでGoogle MAPを使わずに散歩できました。かつて住んでいた家は建て壊され、別の集合住宅に代わっていましたが面影はあり、懐かしさを感じることができました。

知らない場所へ旅行するのもいい思い出になりますが、このような『懐かしい場所を訪れる』散歩もとてもいいと思いました。室内でごはんを食べながら話すより、歩きながら話す方が前向きで明るい話題が多いような気がしました。

青空、爽やかな風、色とりどりの花。桜も綺麗な暖かい日、お花見もできて、いい一日を過ごすことができました。来月は、どこへ行こうかなあ・・・


この記事が参加している募集

みんなでつくる春アルバム

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?