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世界最高齢のコアラはオーストラリアではなく日本にいた

兵庫県南あわじ市の観光施設「淡路ファームパーク・イングランドの丘」で暮らす雌の「みどり」は25歳。これは世界最高年齢で最高記録を更新中だという。コアラと言えばオーストラリアのシンボルと言える動物であり、オーストラリアのイメージしかないだろう。このみどりも出身はオーストラリアの西部。2003年に日本へ渡航して以降、ずっと日本で暮らしている。みどりの食欲は旺盛で、若いコアラと同じレベルの食欲があり、毎日たくさんのユーカリを食べている。みどりが最高齢になれた最大の理由は病気に強いこと。他のコアラに比べても圧倒的に頑丈で常に元気らしい。25歳という年齢は人間でいうと120歳を超えるレベルで、すでに老人。しかしいまだに元気だという。コアラは一般的に15年程度が寿命と言われている。

淡路ファームパーク・イングランドの丘

淡路ファームパーク・イングランドの丘は淡路にある緑豊かな公園。コアラを筆頭に、プレーリードッグ、カピバラ、ヒツジ、などと触れ合うことができる。現在はウサギとヒツジのふれあいコーナーは休止中。コロナウィルス感染のリスクがあるからだ。食事施設も充実しており、レストラン、ハンバーガーショップ、そしてさらにはバーベキューまで楽しむことが可能。お土産屋もあるため、淡路島産の特産品、コアラグッズなども購入可能である。

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コアラはなぜ木にしがみつくのか

コアラはなぜ木に抱きついているのか?これはコアラの体温に関係している。コアラが木に抱きつくのは、木の幹の冷たさを利用して体温が上がり過ぎるのを防いでいるからだ。木の幹は通常、外気温に比べて平均して9度ほど温度が低くなる。コアラはしがみつくことで、体温を逃がしているのだ。夏になると、コアラが木に抱きついている時間はより長くなる。現在の世界は温暖化が進んでおり、40℃近くになると犬のように口を開けて蒸発冷却を行う。コアラはほとんど動くことがなく、1日当たり17時間も睡眠をとっている。

食べ物

コアラはユーカリの葉が大好き。ユーカリには「青酸」という毒素が含まれているため、他の動物は食べない。ではなぜコアラはユーカリを食べることができるのか。コアラは消化器官の中に特殊な微生物が定着しているため、毒素を分解できるのだ。そしてコアラが1日のほとんどを寝ている理由はユーカリの毒素を分解するためでもある。毒素の分解にも多くのエネルギーを使うため、いつもじっとしているのである。ユーカリの種類は全世界で600種あり、コアラはすべてを食べられるわけではない。コアラが食べるユーカリは40種類ほど。アカシアやティーツリーといったほかの葉っぱも食べられるらしいが、主食はあくまでユーカリ。


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