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12月3日は世界ニホンザルの日

ニホンザルは日本人にしか知られていない動物ではない。世界的も知られているサルである。ニホンザルは昔から日本のアニメや物語に登場している動物で、とても愛着のある動物と言えるだろう。ニホンザルは日本全体でいえば、絶滅危惧種ではないが、実はすでに絶滅してしまった地域もある。生息数は地域によって減少傾向にある。このような背景もあったため、1948年12月3日にニホンザルの日が設定された。

特徴

ニホンザルは全長50-60cm、体重6-15kg。哺乳綱霊長目オナガザル科マカク属に分類される霊長類で日本人にはお馴染みのサル。昼行性で、森林地帯を好み、集団生活をしている。地上に降りてくることもあり、特に食べ物を探すときは木から降りてくる。ニホンザルは他の動物と比べると人間にかなり近い動物と言われる。ニホンザルはとても賢く、人間を欺くこともある。サルは数字の概念を理解することができ、加減乗除もできるうえに応用する知能を持っており、損得勘定で行動を起こす。人間の子供がやるいたずらをニホンザルも行うことがある。ニホンザルは基本的には群れで生活していることから、群れの中で上下関係が存在し、厳しい規律の中で生活している。

生態

ニホンザルは主に果実、キノコ、種子、花、昆虫などを食べて生活。繁殖形態は胎生。妊娠期間は160‐180日程度あり、春から秋にかけて1頭産むことができる。授乳期間は1年から1年半ほどで、生後5年程度で性成熟することができる。寿命は30年程度と言われているが、飼育下ではそれ以上生きることもできるという。天敵はクマやタカ。しかしニホンザルはかなり知能が高く、機敏であることから捕食される可能性は低い。

絶滅危惧種

ニホンザルは絶滅危惧種ではない。低懸念に分類されており、日本全体では生息数が安定している動物だ。昔はニホンザルを狩猟する文化も日本にはあったため、地域によってはニホンザルが見られなくなったところもある。地域別でみると、危機的状況にある地域がある。一つは茨城県で、すでに絶滅が確認されている。そして福岡県でも生息数が減ってきており、準絶滅危惧種に指定されている。ニホンザルは農作物を荒らしたり、民家に侵入して迷惑をかけることから、駆除されることが多い。それだけでなく、人間による森林伐採により生息地が減少し、群れの分裂なども起こっているという。そして生息地がなくなることで、人間の住む住宅地にもサルは頻繁に現れるようになり、人間との摩擦が問題になっている。



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